353: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:39:18.29 ID:s41Jc9Bko
学生のうち6割がこれにあたるので、別に恥じるような事でも無いのだが、
やはり明確な『差』があるためか、時には無能力者の人間は落ちこぼれと揶揄されることもある。
酷い時には生徒を導くべき教師にすら馬鹿にされるようなこともあり、
そのような環境にいつまでも身を置いておけるような人間は少ないだろう。
354: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:40:40.49 ID:s41Jc9Bko
時は九月三十日。
「はぁまづらぁあぁぁぁ!!!!テメェドリンクバーごときに時間かけ過ぎだろーがああ!!」
ファミレスに響き渡る少女の声に、浜面は複数のグラスを持ったままビクッ!と肩を震わせ、
355: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:42:22.32 ID:s41Jc9Bko
1人は絹旗最愛と言う名で、
座席の上で体育座りをしながら映画のパンフレットを流し読みしている。
その内容はB級もB級で、物凄い残念そうな顔をしているが
それはB級な事で残念な顔をしているのではなく、
356: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:45:35.39 ID:s41Jc9Bko
フルボッコだった。
余りの言われよう(と言うかパシリは浜面の願望ではなく、強制されたもの)に浜面は何も言えなくなった。
何となく目のやり場に困って、唯一何も言ってこない優しき少女の方を見やる。
357: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:47:13.13 ID:s41Jc9Bko
フレンダはサバ缶を食べ終わると、手持無沙汰になったのか何とは無しにメニューを広げていた。
するとメニューの最初に、
「本日九月三十日から1週間は、魚フェアー!」
と言う見出しと共に様々な魚をメインにした品ぞろえが描かれている。
358: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:48:44.33 ID:s41Jc9Bko
バッサリと斬られた浜面はその場に崩れ落ちた。
それを見た麦野は笑いながら鮭のムニエルを注文して、告げる。
「私らよりも付き合いの長いインデックスにすら見捨てられたら、終わりね」
359: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:49:34.11 ID:s41Jc9Bko
浜面は驚きのあまり、飛び上がる。
しかし浜面が崩れ落ちていた地点は、テーブルの端。
彼の頭の射線上にはテーブルがギリギリあった為に、
それに従って思い切りテーブルを下から突き上げる。
360: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:50:30.92 ID:s41Jc9Bko
・・・
垣根提督は第三学区にある高級ホテルの一室で嘆息した。
この学区では外交等、外部からの客を多く招く。
361: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:52:06.97 ID:s41Jc9Bko
ドレスの少女の冗談を鼻で笑い受け流す垣根だが、
相変わらずカチカチと携帯をいじっている。
「それじゃあ何してるの?出会い系サイトで私の真似事とか?」
362: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:53:20.68 ID:s41Jc9Bko
事もなげに言い放つ垣根に対して、ドレスの少女は首をかしげた。
「ああ、『黄昏の羽』だ。知ってるか?『絶対能力進化実験』って奴」
垣根はけらけらと無邪気な笑みを見せながら、
363: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/22(月) 18:54:20.47 ID:s41Jc9Bko
「はっは、そりゃ傑作だな!レベル5の俺や『一方通行』を差し置いてお前が飛び級で昇進か!
んな事になったら脳みそ切り開いたり人体いじくったりして、
レベル5の研究を続けた科学者どもが馬鹿みてーだなオイ!!」
「……そこまで笑う事無いじゃない」
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