537:1[saga]
2012/03/04(日) 15:42:12.28 ID:7s5pwasZ0
さやかは、あたしなんか集合時間に間に合ったことなんてほとんどないのにな〜、と話を締めた。
ほむらは何も言えなかった。
さやかが語った以上の事態の重さを----時間遡行しているからこそ分かる、現在のまどかの異常な状態を、ほむらは感じとったのだ。
538:1[saga]
2012/03/04(日) 15:43:10.34 ID:7s5pwasZ0
「それは、凄いわね……」
ほむらは素直に感心した。
539:1[saga]
2012/03/04(日) 15:44:10.38 ID:7s5pwasZ0
「私もまどかの御両親に『娘をよろしく頼む』って言われたいわ!」
「…………」
540:1[saga]
2012/03/04(日) 15:45:10.81 ID:7s5pwasZ0
その視線の先、ベットへさやかとほむらの視線が注がれるのと同時に、まどかが、すぅ、と上半身を起こした。
「あら、まどか。もう大丈夫なの? 無理せず、まだ横になってたほうが----」
541:1[saga]
2012/03/04(日) 15:46:12.23 ID:7s5pwasZ0
ほむらの言葉に、さやかは首を振った。
「いやあ、やめといた方がいいよ。
まどかの『散歩』はけっこうな距離を歩くからねぇ」
542:1[saga]
2012/03/04(日) 15:47:10.66 ID:7s5pwasZ0
「……何がまどかをそうさせているのかしら」
「さあねぇ……まどかに直接聞いてみても、『健康のため』とか『単なる趣味』とかって答えしか返ってこないんだよ」
543:1[saga]
2012/03/04(日) 15:48:09.96 ID:7s5pwasZ0
*
翌日。
544:1[saga]
2012/03/04(日) 15:49:13.48 ID:7s5pwasZ0
「……ねえまどか。何故そんなに辛い思いをしてまで歩き回るの?」
まどかは顔を上げ、大きく見開かれた目をほむらに向けた。
秘密にしていたのに何故それを知っているのかとまどかが問うより先に、ほむらが口を開く。
545:1[saga]
2012/03/04(日) 15:50:09.36 ID:7s5pwasZ0
「あのね、夢の話、なんだけどね。
その夢の中でわたし、友達との約束、破っちゃったの。
その友達は、約束を守る為に、必死になってがんばってくれてたのに……。
それでその友達は、さよなら、って言って、怒ってどこかに行っちゃうの。
546:1[saga]
2012/03/04(日) 15:51:12.48 ID:7s5pwasZ0
まどかは首を横に振る。
「ん〜ん。その子とは、夢の中で会っただけなの」
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