過去ログ - ミカサ「いやぁ、エレン……っ、殺してやる、殺してやるわ!」
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2: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:40:01.99 ID:5hHITQE30
闇夜にきらりと煌めく白刃の鈍重な手触りはあぎと血に染めし豺狼の慣れ親しんだ爪牙のように軽ろやかに巨人に非ず、人間の命と未来を今こそ断ち切る復讐のその刃と化すと知れ。

篝火に照らされたミカサ・アッカーマンの蒼白な顔はその刃のように美しかった。

波紋のないみなものようにつねに平静な内面では憎悪の炎が狂い猛っている。
以下略



3: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:41:41.87 ID:5hHITQE30
「っ!!」

反応できなかった。

何とか致命傷は避けたが、右腕をかなり切られた。
以下略



4: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:45:07.14 ID:5hHITQE30
(ハメられた……)

この眼鏡のにやけ顔からすべてが理解できた。
こいつは前の戦いで自分と対立した私をうざったく思ってたんだ。
それでリヴァイへの私の憎悪を利用して罠にはめた。
以下略



5: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:46:36.62 ID:5hHITQE30
リヴァイは、ミカサを自分の兵舎には連れて帰らなかった。
あそこには今入団したばかりのエレン・イェーガーがいる。
エレンはまだ、兵器としてその存在を何とか許されたにすぎない。
恋人(とリヴァイは二人の関係をそう考えている)が今から自分と一夜を共にすると聞いて、平静でいられるとは思えない。
問題を起こされると困る。
以下略



6: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:52:19.68 ID:5hHITQE30
翌日、リヴァイはミカサを連れて、ウォール・ローゼの司令部に出頭した。

出頭して辞表を提出した。

護衛での不始末の責任をとり、調査兵団を辞めて一生産者として農場に行くというのである。
以下略



7: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:52:52.82 ID:5hHITQE30
「適当に俺に合わせろ」

反応がないミカサを殴った。

「忘れるなよ、この兵団の生殺与奪の権は俺が握っている」
以下略



8: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/08/29(月) 19:54:41.44 ID:5hHITQE30
今日はここまでだお(^^)


9: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/09/10(土) 21:44:26.18 ID:50IlwsF+0
ミカサの怪我は回復しなかった。

慢性的に微熱があり、倦怠が続き、食事も喉を通らなかった。

もともと表情の変化の乏しい少女だったが、笑わなくなった。
以下略



10: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/09/10(土) 21:45:31.68 ID:50IlwsF+0
ある晩、エレン・イェーガーは眠れぬ夜を過ごしていた。

意図的にさけて、また兵団側の配慮で、あれ以来ミカサとは顔を合わせていない。

会いたかった。
以下略



11: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/09/10(土) 21:46:39.11 ID:50IlwsF+0
リコは元来、失陥前のウォール・マリア内の小さな寒村出身の名もない少女だった。

何の門地もコネクションもない、ただの小娘である。戦闘の実力とてずば抜けているわけではない。

訓練兵卒業後、うだつが上がらず駐屯兵団の班長をしていたのが何よりの証拠だ。
以下略



12: ◆tt4XjKq/KE[sage]
2011/09/10(土) 21:47:59.46 ID:50IlwsF+0
そのときミカサは、兵団から与えられた自室のベッドに仰向けになっていた。

全身酷い筋肉痛だが、それも初めのころとは比べ物にならないほど軽い。

徹底的な集中訓練は一カ月をけみし、ミカサの戦闘力は、もはやリヴァイ初対戦時とは桁違いになっている。
以下略



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