過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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2: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:39:22.84 ID:mLlw9Zym0
――私は何故、こんな所に居るんだろう――
稲妻、少し間を置いて雷鳴。背にした鉄柵が闇に浮かび上がる。
――あれは一体、なんなんだろう――
3: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:40:01.61 ID:mLlw9Zym0
4: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:40:45.16 ID:mLlw9Zym0
「状況は極めて思わしくないようだね。だが、君には資質があるようだ。
それもとても強い素質がね」
不意に門柱の上から聞こえてきた言葉。
仰ぎ見た丁度その時、雷光が声の主を闇に浮かび上がらせる。
5: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:41:25.73 ID:mLlw9Zym0
6:視点:巴マミ ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:42:43.84 ID:mLlw9Zym0
「手助けが必要かい?巴マミ」
季節外れの雷の夜。不夜城たるこの街とは思えない程の深い闇に沈んだ、水と緑の通学路。
私の背後で、良く知った声がする。
7: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:43:56.72 ID:mLlw9Zym0
「出来れば」
ぽつり、ぽつりと、大粒の雨が落ち始めた。
「ここは私の学校の近くだし、夜明けまでには掃討しておきたいのだけど」
8: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:44:48.47 ID:mLlw9Zym0
――バリバリドグオオオオオン――
耳を裂くような轟雷が至近で炸裂する。校舎屋上の避雷針を無視して、おおよそ校門の当たりで。
白く輝いた時計の文字盤は、0時丁度。
9: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:45:34.13 ID:mLlw9Zym0
「素敵――」
「マミ?」
「光と闇のconcerto――正に最強だわ」
10: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:46:24.25 ID:mLlw9Zym0
「それじゃ、次は貴方の番ね」
佐倉さんの方を向いて、にっこり笑ってみせる。
「マジかよ」
11: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:46:59.98 ID:mLlw9Zym0
***** Caution Caution Caution Caution Caution Caution Caution *****
※魔獣世界SS
※タイトル詐欺
12:視点:佐倉杏子 ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:48:23.21 ID:mLlw9Zym0
「――これで掃討完了、か?」
槍を杖替わりに突き、呼吸を整える。
雨はいつの間にか上がり、雷鳴もずっと向こうに遠ざかっている。
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