過去ログ - アイリス「さよなら、ジャンポール」
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13:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:09:57.54 ID:oNEfTHUU0
「な、何をしたんだ。アイリス……」
大神が言うと、アイリスは不機嫌そうに頭のピンクのリボンを解き、吐き捨てるが如く言った。
「アイリスぅっ?
14:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:10:26.76 ID:oNEfTHUU0
だが、
いつまで経っても、
衝撃は訪れない。
経ったのはほんの数秒のはずだが、大神には何時間にも感じられた。
15:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:10:54.72 ID:oNEfTHUU0
○
16:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:11:56.24 ID:oNEfTHUU0
「それじゃ、狐憑きを信じていた昔の人と同じでしょう、さくら。
そうではないのよ。飽くまで、多重人格という症状から生じる人格はもう一人の自分なの」
「心が分かれるっちゅうほうが分かりやすいかも知れんな。
人間には何かは知らんけど、何かきっかけがあって、心がいくつかに分かれてしまう事があるらしい。
17:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:12:59.49 ID:oNEfTHUU0
「そうだ。
強い風でジャンポールが河岸に連れて行かれたから、アイリスが霊力を使って自分の所に戻したんだ。
でも、それくらいならいつもの事だしなぁ……」
「ううん」
18:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:13:35.10 ID:oNEfTHUU0
「ううん、アイリスのせいだよ……。
霊力をあんまりつかっちゃいけないって、マリアの言うことをちゃんと聞かなかったんだもん……」
アイリスの言葉で暗い雰囲気になりかけていく。
だが、カンナは明るく言ってくれた。
19:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:14:03.05 ID:oNEfTHUU0
○
20:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:14:27.69 ID:oNEfTHUU0
「ええ、必ず。紅蘭の科学力と私の霊力を使えば、必ず成功すると思います。
現在の状態では、アイリスの治療法は恐らくありません。
ならば、治療法を確立するまで、アイリスを仮死状態にするしか……」
「駄目だ!」
21:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:15:14.84 ID:oNEfTHUU0
「ここで『ポルナレフ』の言う『てめえ』。
『アイリス』ではない、別人格。
この別人格こそがポイントだと思うんです」
22:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:15:42.10 ID:oNEfTHUU0
衝撃だった。酷い冗談だ。悪い夢なら醒めて欲しかった。
だが、残念ながら夢ではない。
これは現実なのだった。
「なあ、マリア。統合された人格はどうなるんだ……?」
23:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:16:37.63 ID:oNEfTHUU0
今夜はここまで。
えー……、フランス人なんで、ポルナレフです。
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