22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:40:33.01 ID:9yuxyDT00
律「そういえば唯〜。この間の話なんだけどさ」
唯「こないだ? 何の話だっけ?」
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2011/10/22(土) 00:41:27.40 ID:9yuxyDT00
唯「簡単だよ〜。鏡でリリーちゃんに、自分の顔を見させればいいんだって。」
唯「そうして、リリーちゃんに自分はこの世界にいたらいけないんだって思わせればいいんだって」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:45:26.39 ID:9yuxyDT00
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:45:58.17 ID:9yuxyDT00
元来軽音部は、練習に真面目に取り組もうとする澪と、あまり練習に乗り気にならず、快楽主義者的な性格を持つギター初心者の唯、そして『世間知らず』ともいえるほど世俗とは住む世界の違うお嬢様の紬、といった性質の全く違う3人が律の元に集まる形で発足した。
このバラバラな思考を持つ3人の、鎹としての役割を果たしているのが律であった。
律は普段からその場の空気を読み、その場で浮いてしまいがちな者を立てようと気配りをしてきた。
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2011/10/22(土) 00:47:30.99 ID:9yuxyDT00
律(一人で終わらせよう…誰にも気づかれないように)
律はほの暗い通学路を黙々と歩き続けていた。
鞄のポケットには、手鏡が入ってある。
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2011/10/22(土) 00:49:23.63 ID:9yuxyDT00
一歩…
二歩…
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2011/10/22(土) 00:52:23.50 ID:9yuxyDT00
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律「ホントにいいんだな…?」
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2011/10/22(土) 00:54:10.75 ID:9yuxyDT00
5人は途中の階段を上がり、2階へ行くことにした。
消火栓の赤色灯の下、階段横を通り過ぎる際に窓ガラスに映った彼女達の顔は真っ赤に染まり、いよいよ気味が悪い。
階段を踏み外さぬよう、ゆっくりと登っていく。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:55:24.98 ID:9yuxyDT00
“アイツ”のターゲットは律である。
もちろん、“アイツ”も3階へと駆け出した。
しかし不幸中の幸いというべきか、反射的に律が振り回した鞄が体に当たり、“アイツ”は動き出すのが遅れていた。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:56:18.42 ID:9yuxyDT00
律「ハァ…ハァ…」
律「大丈夫か?澪?」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:58:03.66 ID:9yuxyDT00
律が鏡を“アイツ”の前に掲げようとした刹那、古びた包帯で覆われた腕が首元に伸びてきた。
律「なっ…!?」
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