26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:47:30.99 ID:9yuxyDT00
律(一人で終わらせよう…誰にも気づかれないように)
律はほの暗い通学路を黙々と歩き続けていた。
鞄のポケットには、手鏡が入ってある。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:49:23.63 ID:9yuxyDT00
一歩…
二歩…
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:52:23.50 ID:9yuxyDT00
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律「ホントにいいんだな…?」
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:54:10.75 ID:9yuxyDT00
5人は途中の階段を上がり、2階へ行くことにした。
消火栓の赤色灯の下、階段横を通り過ぎる際に窓ガラスに映った彼女達の顔は真っ赤に染まり、いよいよ気味が悪い。
階段を踏み外さぬよう、ゆっくりと登っていく。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:55:24.98 ID:9yuxyDT00
“アイツ”のターゲットは律である。
もちろん、“アイツ”も3階へと駆け出した。
しかし不幸中の幸いというべきか、反射的に律が振り回した鞄が体に当たり、“アイツ”は動き出すのが遅れていた。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:56:18.42 ID:9yuxyDT00
律「ハァ…ハァ…」
律「大丈夫か?澪?」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:58:03.66 ID:9yuxyDT00
律が鏡を“アイツ”の前に掲げようとした刹那、古びた包帯で覆われた腕が首元に伸びてきた。
律「なっ…!?」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 01:01:17.99 ID:9yuxyDT00
澪「あ…あっ…」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 01:02:58.65 ID:9yuxyDT00
首を締め上げられた律の体が限界なのは、澪の目から見ても明らかであった。
そして遂に、僅かながらも抵抗を見せていた律の体はその動きを止め、手鏡を掲げていた腕は力なく垂れ下がった。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 01:05:14.46 ID:9yuxyDT00
澪「律っ!」
澪の体も咄嗟に動いた。
先ほどまでの痙攣が嘘のようであった。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 01:06:04.69 ID:9yuxyDT00
澪「は…はい!」
澪と律はおぼつかない足取りで立ち上がり、さわ子に続いて走り出した。
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