208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/12(木) 15:46:37.53 ID:+tysSFyX0
でも、なんっで私はあかりのことを未だに気にしてるのか。
遊べなくなるからなんだって思っても、やっぱり何だか引っかかる。
綾乃が教えてくれる内容に耳を傾けながら、私はどこかぼんやりとした顔でときどき窓から外の景色を見ていた。
まだ夕暮れにまでは時間がかかるその光景を見ながら、これを他に見ている誰かはいるのかって少しだけ感傷に浸るだけ。
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/12(木) 15:51:00.50 ID:+tysSFyX0
―あかり―
窓の外にはいつもの景色が広がってる。
教室からも、生徒会室からも、いつも見る光景が広がってて、あかりはのんびり資料とかをまとめながら誰も腰かけてない生徒会長の椅子を眺めてる。
210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/12(木) 15:59:59.78 ID:+tysSFyX0
池田先輩の言葉に、あかりはそんなに頑張って仕事してるかなって思った。
櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも一緒に仕事してくれることもあったし、こうやって池田先輩も手伝ってくれて、杉浦先輩からも引き継ぎを教えてもらいながら手伝ってもらったから、そんなにいっぱい仕事をしてる実感は無かった。
千歳「いやいや、生徒会の仕事のこととちゃう」
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/01/14(土) 14:03:16.99 ID:/d640iiXo
京あか素晴らしい
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:03:21.62 ID:Hio5M4MX0
千歳「ならいいんやけど……」
そう言って池田先輩は作業を再開する。
このまま続けても、後一時間くらいは掛るんじゃないかって量、でも今は目の前にある作業に集中する。
そう、作業をすればいいの。
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:12:14.63 ID:Hio5M4MX0
―千歳―
どうやらウチの言葉に、あかりさんは混乱してるみたいだった。
でも、あかりさんは何か勘違いしてる感じがしたから、少し言っておくことがあった。
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:22:02.98 ID:Hio5M4MX0
あかり「池田先輩だって、杉浦先輩と京子ちゃんが結ばれたらうれしいですよね。なんであかりのやってることをおせっかいだなんて言うんですか!」
これほどの大きな声を、生徒会室であかりさんが言ったことは無かったと思う。
よほど、誰かのためにしていることを否定されるのが嫌なんだなって思った。
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:32:38.76 ID:Hio5M4MX0
あかり「は、掃き溜めって……」
千歳「……」
これが綾乃ちゃん以外の女性だったらよかった。
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:43:35.72 ID:Hio5M4MX0
その資料と、今やっている資料をまとめる。
まぁ、あのままこの部屋で資料整理を続けられるくらいに、あかりさんの肝が据わってたらもうどうにもできなかったけど、出て行ったらなまだどうにかなるのかもしれない。
そんなことを思いながら、まだやるべきことがあるなって思った。
千歳「でも、それは向こうがどうにかしてくれるやろ。ウチが気づいてるんやから、多分あの子は気付いてるやろうし」
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:52:45.02 ID:Hio5M4MX0
―ちなつ―
ごらく部には今日私しかいない。
結衣先輩も京子先輩も勉強で忙しいって言うし、あかりちゃんはそもそもこの頃ごらく部に来てないから勘定に入らないわけで、こうして一人過ごすのはある意味で日課みたいになりつつあった。
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