214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:22:02.98 ID:Hio5M4MX0
あかり「池田先輩だって、杉浦先輩と京子ちゃんが結ばれたらうれしいですよね。なんであかりのやってることをおせっかいだなんて言うんですか!」
これほどの大きな声を、生徒会室であかりさんが言ったことは無かったと思う。
よほど、誰かのためにしていることを否定されるのが嫌なんだなって思った。
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:32:38.76 ID:Hio5M4MX0
あかり「は、掃き溜めって……」
千歳「……」
これが綾乃ちゃん以外の女性だったらよかった。
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:43:35.72 ID:Hio5M4MX0
その資料と、今やっている資料をまとめる。
まぁ、あのままこの部屋で資料整理を続けられるくらいに、あかりさんの肝が据わってたらもうどうにもできなかったけど、出て行ったらなまだどうにかなるのかもしれない。
そんなことを思いながら、まだやるべきことがあるなって思った。
千歳「でも、それは向こうがどうにかしてくれるやろ。ウチが気づいてるんやから、多分あの子は気付いてるやろうし」
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 14:52:45.02 ID:Hio5M4MX0
―ちなつ―
ごらく部には今日私しかいない。
結衣先輩も京子先輩も勉強で忙しいって言うし、あかりちゃんはそもそもこの頃ごらく部に来てないから勘定に入らないわけで、こうして一人過ごすのはある意味で日課みたいになりつつあった。
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 18:19:22.72 ID:IjTTBvPr0
ちなつ「それにしても、偽って生活するのって辛くないのかな?」
このごらく部のメンバーの中で、偽ってないのは私くらいなんじゃないかって思う。
まぁ、それは自惚れてるだけかもしれないけど、少しこれには自信が持てる。
あかりちゃんは偽りながらも、それを承知で気付いてないフリをして、京子先輩は気づいてなくて、結衣先輩はまだ偽っている側に残ってる。
219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 18:30:56.72 ID:IjTTBvPr0
ちなつ「あかりちゃんらしいけど、あまりよくは無いかな」
このことで誰かがあかりちゃんを叱ってくれてるといいんだけどななんて思いながら、それよりももう一つの問題を思い浮かべる。
あかりちゃんはどうにかなるかもしれないけど、あの2人のことはできる限り早めに真意を確かめたほうがいいと思ってる。
結衣先輩に私は恋をしていたから、なんとなく恋のニュアンスって言うのが分かる。
220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 18:42:28.66 ID:IjTTBvPr0
―京子―
もう夕日も隠れて暗くなった通学路を、綾乃と一緒に歩く。
最初綾乃の歩幅は、私の後ろくらいだったけど、今は隣を歩いてる。
顔を赤くしながら、もじもじしてる姿はなんだか可愛いけど、一体何に緊張してるんだろうか?
221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 18:51:25.41 ID:IjTTBvPr0
京子「ふぅ〜、寒い寒い」
手袋付けてるのに、手がとても寒くて困ってしまう。
そう思いながら近くにある公園が目に入る。
昔、みんなとよく遊んだ公園で少しだけ寄って行こうかなんて考え始める。
222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 19:05:33.50 ID:IjTTBvPr0
京子「私、なんでこんなにあかりのことで荒れてるんだよ?」
結局寄ってもいいことなんてあるわけなかったんだと、今気がついたけど後の祭りだった。
入る前と比べれば、あまり良い心境ではないことこの上なかった。
明後日まで家から出ないほうがいいななんて思いながら、帰ろうとして誰かがいるのに気がついた。
223:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/16(月) 19:11:35.87 ID:IjTTBvPr0
その言葉で、ちなつちゃんが何を言いたいのか分かって、自然と体を守る態勢に入った。
まて、そんな馬鹿な、あのかわいいちなつちゃんがあの、あの!
京子「チーチーだったなんて!」
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