過去ログ - 土御門「忘れたかにゃー、インデックス。オレって実は天邪鬼なんだぜい」
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140
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:06:39.34 ID:bswlQR1P0
「がはっ…! クソ、こんな手で…」
「休んでる余裕があるのか?」
以下略
141
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:08:41.52 ID:bswlQR1P0
土御門が次に取った行動は実にシンプルだった。相手の髪を掴んだまま、その頭を壁方向へ叩き付ける。ただ左腕を右の壁の方に叩き付ける。
たったそれだけの行動だった。幾度もの猛攻でステイル自身抵抗もしなかったので、土御門も簡単に彼の頭を、存分にその物体に叩き付けた。
ただし。
以下略
142
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:10:05.18 ID:bswlQR1P0
勿論、彼自身そんなことをしたい訳ではない。おそらく世界広しとはいえ、ステイル=マグヌスほどあの少女のことを思っている人間はいないだろう。
しかし、彼は知らない。自身の行動は、インデックスを一時的に救済する処置ではなく、彼女を教会に閉じ込めておくための儀式でしかないことを。
確かに、ステイルが例の術式を使えば、少女は一年ほど安全に生きていける。教会から施された秘密の術式の圧迫から、一時的に解放されるのだから。
それはあくまで教会にとって、あの女狐にとってのメリットだ。別にインデックスという少女自身の生命の心配をしているのではないのだ。
だから、ステイル=マグヌスは利用される。彼の良心に付け込んで、あの女はインデックス、いや禁書目録を管理・調整するために、彼を利用する。
以下略
143
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:11:28.58 ID:bswlQR1P0
床に転がっているステイル=マグヌスは、不規則気味に荒い息を何度も繰り返していた。動かない身体を無理にでも動かそうともがいている。
目は既に焦点があやふやではあったが、その赤みがかった瞳には未だ消えぬ強い意志が見て取れた。顔を歪めて歯を食いしばっているようだ。
以下略
144
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:12:46.56 ID:bswlQR1P0
バキボキガキッ!!、と、今まで聞いたこともないような音を立てて、少年の指は5本ともグチャグチャに折れた。
悲鳴はもう言葉にならないほど悲痛で、この世のものとは思えないほど痛烈な叫びだった。もうステイルの右手は使い物にならなくなっていた。
赤が、ステイルの脳内を支配する。Blood、Scream、Pain。すべて同じ色を連想させる物質・現象・感覚が、彼のすべてを支配していた。
以下略
145
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:13:34.04 ID:bswlQR1P0
土御門元春は、万能ではない。そのことは誰よりも本人が一番理解している。
彼には、すべての異能を打ち消すことの出来る右手などない。
彼には、すべての現象を弾き飛ばす超能力など備わっていない。
以下略
146
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:14:47.87 ID:bswlQR1P0
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目が覚めると、まず全身を覆う不快感に気がついた。その正体を分析しようと目を開くと、水が床を流れているのがすぐに分かった。
以下略
147
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:15:33.10 ID:bswlQR1P0
「ど、どうして……?」
「どうって…。とりあえず再起不能になるまでボッコボコにしてきた訳だが」
以下略
148
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:16:55.58 ID:bswlQR1P0
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とにかく、このままでは死んでしまう。警備員の目を避け、建物と建物の隙間に隠れた土御門が改めて傷口を見た感想がこれだった。
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149
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◆sk/InHcLP.
[saga sage]
2012/02/14(火) 04:18:21.80 ID:bswlQR1P0
土御門は、いそいそと準備を始める。どこからともなく折り紙を数枚取り出した後、インデックスをうつぶせになるように促す。
失血でボーっとしていたインデックスは、土御門の行動を少し疑問に思いながらも、深く考えずに彼の指示に従うことにした。
次に土御門はインデックスの修道服の傷口の部分の穴を少し広げ、傷口が見えるようにする。出血がひどく、血が溢れてくる。
一般人が見れば動揺するか気絶してしまいそうな光景だったが、土御門は一切動じない。淡々と次の作業へ移っていく。
以下略
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