過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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637:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:40:37.53 ID:+IntTbT/0
意外にも駈に心配され、絆は苦笑してそれに答えた。

「……あんたに心配されるとはな。
もうじきこの飛空艇も乱気流に突入するらしい」

以下略



638:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:41:16.69 ID:+IntTbT/0
「フォロントンに着くまでは絶対安静だ。
一応作戦内容を持ってきたが……読み上げるか?」

駈が手に持っていた資料をヒラヒラと振る。

以下略



639:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:42:07.02 ID:+IntTbT/0
黙り込んだ絆を横目で見て、
駈は手元の資料に視線を落とした。

「彼が乗るかどうかを決めるのは私ではない。
彼自身の裁量に任せるようにと、元老院も言っている」
以下略



640:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:42:46.36 ID:+IntTbT/0
彼女は絆に向き直ると、明らかに怒った表情で続けた。

「あなたは今動ける状態ではありません。
端的に言いましょう。
私の性能をフルに発揮するためには、
以下略



641:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:43:30.67 ID:+IntTbT/0
それは怒りから来たものだったのか、
それとも恐怖から来たものだったのか、
それは純には分からないことだった。

慌てて手を背後に隠し、純は食い下がるように続けた。
以下略



642:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:45:09.72 ID:+IntTbT/0
そして純に向き直って言う。

「……やっぱり死ぬつもりだったな。
おおかた、バーリェのエネルギー融合炉でも
限界突破させて、新世界連合の拠点で
以下略



643:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:45:48.56 ID:+IntTbT/0
「自分を卑下するのは、圭の影響か? 
似てるな……俺はあの子にも言った。
『生きろ』って。それを守ってもらう。
一度した約束は絶対だ」

以下略



644:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:46:35.84 ID:+IntTbT/0
純は、顔には出ていないが相当疲れている。

それを肌で感じたのだった。

それはそうだ。
以下略



645:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:47:08.68 ID:+IntTbT/0
「十五パーセントと言ったところか。
ブラックホール粒子により外部装甲がだいぶやられた。
もう一度襲撃されたら危ないな」

「敵はこっちの情報を察知してるのか?」
以下略



646:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:47:47.89 ID:+IntTbT/0
問いかけられ、絆は弾かれたように顔を上げた。

「…………」

沈黙を返した絆に、彼は息をついて言った。
以下略



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