過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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687:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:07:56.77 ID:2BLGZ8KQ0
純は、白い狂気の雪が荒れ狂う中、
大恒王を更に前に突き進ませた。

「純、止まれ!」

以下略



688:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:08:45.27 ID:2BLGZ8KQ0
遅れて他の三機のAADが
追いついたのを見て、純は

「全機攻撃スタンバ……」

以下略



689:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:09:27.84 ID:2BLGZ8KQ0
「スティグマスシールドヲ展開シマス」

霧の操縦で大恒王が左腕を振り上げる。

その腕に、半球状の巨大なエネルギー膜が浮かび上がった。
以下略



690:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:10:15.22 ID:2BLGZ8KQ0
渚が上ずった声で叫ぶ。

背後から出現した戦劫王は、
大恒王のブースターに向かって
ブレードを振り下ろした。
以下略



691:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:11:06.03 ID:2BLGZ8KQ0
モニターに、彼女の機体がロストしたことを
表す文字が表示される。

「そ、そんな……」

以下略



692:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:11:52.44 ID:2BLGZ8KQ0
越えて行こうとしていた三機のAADが
一瞬で巻き込まれ、
ひしゃげて段々と小さな塊に圧縮されていく。

そして、しまいにはビー玉のような粒に
以下略



693:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:13:24.09 ID:2BLGZ8KQ0
純がまた嘔吐感に負けて血を吐く。

今度は、霧も激しく咳き込んで同様に吐血した。

「霧ちゃん! 純ちゃん!」
以下略



694:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:14:04.16 ID:2BLGZ8KQ0
もくもくと立ち昇る煙が段々と晴れ、
そこには羽で胴体を守るようにして
浮遊している戦劫王の姿があった。

羽はボロボロになっていて、崩れて消えていく。
以下略



695:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:14:47.19 ID:2BLGZ8KQ0
「何……だ、あれ……」

呆然と呟いた絆の耳に、
我に返った渚の声が飛び込んできた。

以下略



696:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:16:11.31 ID:2BLGZ8KQ0
空間それ自体が、
まるで渦巻きのようにねじれてきている。

今まで足元にあった森が、頭上に見える。

以下略



697:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/24(火) 22:17:13.69 ID:2BLGZ8KQ0
次から次へと血が流れ落ちて、
彼女の病院服を真っ赤に濡らす。

純が頭を抑えて崩れ落ちた。

以下略



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