過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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937:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/10(木) 02:37:02.16 ID:lMUQjVGC0
>>935
田中要次さんのやった騎士の話
一般騎士の生活とか見て(読んでみたい)


938:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/10(木) 11:07:54.19 ID:bK+VEqBAO
ワタル主役篇かな。
息子がいるって話がチラッと出ていたから、彼のお父ちゃんぶりも見たい。奥さんどんな人なんだろう。



939: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 03:55:22.90 ID:4pqoiOsuo



 もともと自殺しようとしていたのだから、細工は簡単で済んだ。
 男は自殺として処理され、女は悲しみに暮れるただの恋人でしかなかった。
以下略



940: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 03:59:22.48 ID:4pqoiOsuo

 その少年が今、目の前にいる。ヴァイオリンを大切そうに抱えて。
 練習の疲労を漂わせながらも溌剌としているのは、今が充実しているから。
今日の反省点はどこで、明日は何の曲に挑もうか、そんなことばかり考えている。
頭の中は旋律に満ちているに違いない。
以下略



941: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:01:45.45 ID:4pqoiOsuo

 最後に、女は自分の姿を一瞥する。
 その着衣は喪服のような黒一色。
 まだ夜は冷え込む季節。
傘も差さずに濡れ鼠になっているにも関わらず、ちっとも寒さは感じなかった。
以下略



942: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:04:18.63 ID:4pqoiOsuo

 ドォン、という轟音と共に、少年に車が衝突。細い身体は、いとも軽々と宙を舞う。
 少年は数メートルほど飛ばされて道路を滑り、止まってからもピクリとも動かない。

 割れて片目になったライトが照らし出す。
以下略



943: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:06:51.69 ID:4pqoiOsuo

 くつくつと、自然に笑みが零れる。 
 不安、恐怖、後悔。
 もちろん、それらもある。
 ただ、上回る歓喜があった。爽快で、痛快だった。すべてを押し流す圧倒的な愉悦。
以下略



944: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:11:15.30 ID:4pqoiOsuo


 タガが外れたように、その後も次々と凶行を重ねていく女。
 被害者は老若男女を問わず、およそ常人には無差別としか思えないだろう。
互いに、まったく関わりのない被害者たち。
以下略



945: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:13:34.50 ID:4pqoiOsuo

 その夜も女は、いつものように人を殺し、いつものように後始末をして帰宅した。
 底冷えする部屋で明かりも暖房もつけず、まっすぐテーブルに向かう。
卓上にぽつんと置かれているのは、大きめなクリスタルの灰皿。
中には灰が山と積もっている。
以下略



946: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/01/12(土) 04:17:56.48 ID:4pqoiOsuo

 何かが、灰皿から立ち昇った。
 暗中でもはっきり視認できるのは、それが闇よりも黒いせい。

 墨?
以下略



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