過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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17: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:23:18.45 ID:5OyPL7Mao
その光景を見て、一気に血の気が引いた。
全身の動脈が、脳へ伝えるはずだった酸素を持って、心臓へ引き返したような。
赤血球の一つ一つが怯えているかのように感じて、駆動しなくなった血管によって、全身が寒気に襲われたような。

再び身を包んだ悪寒とあまりの恐ろしさに、失神してしまいそうになる。
以下略



18: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:25:14.51 ID:5OyPL7Mao
ワルキューレ「……え………?」

サキュバスA「さて、どっちが良いかしら?……この『道具』?それとも、私の『手』?」

何を言っているのか、理解できない様子だ。
以下略



19: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:26:20.05 ID:5OyPL7Mao
サキュバスA「ふふ、冗談ですわ。……そうよね、処女喪失がこんな拷問器具なんて、イヤですものね」

ワルキューレ「……!」

サキュバスA「さて、それでは……こっちは捨てましょうか」
以下略



20: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:27:02.79 ID:5OyPL7Mao
不快な、それでいて強烈で正体不明な快感。
邪な妖精が、全身の皮膚をくまなく内側からくすぐり、甘噛むような。
魔法を使われたのではないかとすら疑いたくなる程だ。
秘所を撫でる指先すら忘れ、目をぎゅうっと瞑ったまま全身を縮めさせる。
頭上で拘束された手首で体重を支え、少しでもその「不快な快感」を薄めようとする。
以下略



21: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:27:38.53 ID:5OyPL7Mao
ワルキューレ「ひ、ゃっ……やめ……へ……」

間の抜けた舌足らずな懇願は、水音高くもつれあう唇のノイズにかき消された。
一種の甲殻類の交尾のように、二つの唇が絡み合う。
力を入れて、無理やりに奪っているわけではない。
以下略



22: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:28:23.50 ID:5OyPL7Mao
不意に、サキュバスAが口を離す。
何本もの糸を引きながら、ゆっくりと離れる口は、まるで手を繋ぐ恋人達にも似ている。

ワルキューレの心には、複雑な感情がいくつも去来していた。
名残惜しげな当て処ない視線が虚空を泳ぎ、
以下略



23: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:29:17.19 ID:5OyPL7Mao
実の所、サキュバスAは、そうするよりも前に分かっていた。
キスの直後、口元を拭いていた時に見えていた。
目前の虜の太ももから垂れる、幾筋かの滴が。
ワルキューレ自身は呼吸に手一杯で気付かなかったろうが、それは、偽る事のできない真実。

以下略



24: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:29:46.01 ID:5OyPL7Mao
サキュバスA「……あ、なるほど?」

ワルキューレ「ふ、うぅ……あ……」

サキュバスA「うふふ、良い事知っちゃったわね。……今日は、これくらいにしておきましょうか」
以下略



25: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:32:38.64 ID:5OyPL7Mao
初日の終了という事で、一度区切らせてほしい
とりあえず、スレを立て直して勢いを付けようと思ったのです


残りは後ほど投下いたします
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/03/26(月) 06:55:54.08 ID:BhBy3DTOo
やっと来た!
乙でした


27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/03/26(月) 07:37:05.73 ID:Xyt3bNF7o
ずっと待ってたぜ
やっと堕女神さんのイチャイチャが見れる


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