過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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2012/08/03(金) 17:15:54.73 ID:Hyxgfhdm0
初春は心理定規、ステファニー、そして削板の行方を探したが、いずれも見つけられずにいた。
初春の腕なら大抵の人物は監視カメラを駆使して見つけることができるが、今回は相手が悪すぎた。
心理定規の場合だと、垣根の徹底した情報操作が働き、見つけられないのに合点がいく。
332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:18:57.58 ID:Hyxgfhdm0
学園都市の出口である検問所が少し遠くに見え、ステファニーはゆっくりとそこへと歩いていく。
この三日間ステファニーは学園都市の外へと出る準備をし、今後の予定を組んでいた。
もうここへ帰ることはない。
333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:26:52.11 ID:Hyxgfhdm0
ステファニー「元々心理定規は私に助けを呼ぼうともしなかった。私に対して彼女の信頼は無かったということじゃないですか
大丈夫。向こうには砂皿さんもいるんですから捕虜への危害はきっと――」
と、ステファニーが言い終える前に初春の平手打ちがステファニーの頬に直撃する。
334:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:28:47.93 ID:Hyxgfhdm0
初春「心理定規さんは十分なほど、私たちに歩み寄ろうとしていたんです。今度は、私たちが答える番だとは思いませんか?」
ステファニーは渡されたメモリデバイスに目を落とし、ためらいがちに目を泳がせる。
ステファニー「わ、私……は」
335:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:33:22.99 ID:Hyxgfhdm0
貝積の屋敷に戻ってくるのは三日ぶりとはいえ、初春にとって久しぶりに思えた。
屋敷に入り、奥の部屋へと行くと、そこには貝積が椅子に座ってパソコンで作業をしており、
雲川はソファに寝そべって何やら資料を読んでいるところだった。
336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:42:10.11 ID:Hyxgfhdm0
雲川「ほう?」
初春「これを」
初春は雲川にメモリデバイスを渡し、雲川はさっそくそれを近くにあったパソコンにつなげて
337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:44:11.41 ID:Hyxgfhdm0
日は沈みかけ、学園都市を覆う空はオレンジ色に染まる。
学園都市の住宅街の中、削板は一人歩いていた。
ここ三日、ほぼやけくその思いで片っ端から人助けをしていた。
338:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:50:03.76 ID:Hyxgfhdm0
削板「かつあげがあったと聞いて来たんだが?」
雲川「あぁ、嘘だけど。さっきの学生にちょっと脅しをかけてお前をここに来させるようにしただけだ」
おそらく理事会の力に物を言わせてさきほどの学生を少しばかり調べ上げ、弱みでも握って脅したのだろう。
339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:52:29.63 ID:Hyxgfhdm0
削板「雲川」
雲川「削板、私は責任を持ってスクールを元の形に戻したい。そのためにも私とお前の間にある
この微妙な空気を晴らしたい」
340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/03(金) 17:55:12.34 ID:Hyxgfhdm0
削板「く、はははは!」
腹を抱えて大声で笑う削板に対し、雲川は顔を赤らめる。
雲川「む、笑うやつがあるか」
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