過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/05(火) 01:09:00.61 ID:Awj1Gu8/o

「マミさん……?」

 無重力空間を無気力に漂いながら、まどかは身体を振って周囲に目を配る。
 けれどもそこに期待していた人影は無い。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/05(火) 01:10:09.50 ID:Awj1Gu8/o

 まどかは同じように浮かび上がる魔女を右手で抱き締めると、目を閉じた。

 そしてわずかな間を置いて、ふたたび開いた。
 目の前に広がる崩壊する灰色の大地は、光の差さない暗闇の大海へと姿を変えていた。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/05(火) 01:11:40.07 ID:Awj1Gu8/o



 極限にまで研ぎ澄まされて、引き伸ばされた、刹那にも満たないわずかな瞬間。

以下略



11:やっちまった……sagaで[saga]
2012/06/05(火) 01:13:06.47 ID:Awj1Gu8/o

 それはあまりにも唐突だった。

 前触れと言える前触れは何も無い。
 強いて挙げるならば、天使と魔女の翼が六度交差したことだろうか。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:13:33.19 ID:Awj1Gu8/o

 ………………え?


 朦朧とする意識の中で、ふと思考が働いた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:14:02.79 ID:Awj1Gu8/o

「――そんなこと、ない!」

 ……あっ。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:14:30.15 ID:Awj1Gu8/o

「ねぇ、ほむらちゃん。聴こえない?」

 そう言って、彼女は笑い、左手を上げた。
 手首から先が無い。虚無だけが残る空っぽのがらんどう。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:15:00.37 ID:Awj1Gu8/o

「私には、ほむらちゃんを地獄の底から引きずり上げる力なんてない」

 それを拒絶と捉えてしまうのは、自分の失われた心が脆弱だからだろうか。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:15:37.42 ID:Awj1Gu8/o

 良きときも

 悪きときも

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:16:25.27 ID:Awj1Gu8/o

――あまりにも眩く、直視することを憚られる温かい光に晒されながら。

 ほむらはふたたび現世に舞い戻った。
 しっかりと形のある左手に、彼女の持つ魂の輝きを携えて。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:16:56.87 ID:Awj1Gu8/o

 考えている間にも光は収束していき、やがて薄れて消えていった。
 それを見届けると、ほむらはまどかの顔を覗き込み、首を傾げた。
 話を聞かせて、のポーズだ。意図を察してくれたらしいまどかはすぐに頷いてくれた。

以下略



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