3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:36:13.24 ID:mM4hAfqU0
  
 「まぁ確かに、澪ねぇは、ねぇ……。 
 あからさま過ぎて引くっていうか、 
 他の人の方が、姉ちゃんにはお勧めっていうか」 
  
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:38:07.10 ID:mM4hAfqU0
  
 「誰が相手でも釣り合うってのは、保証するけど。 
 付き合えるかどうかは、相手もある事だから。 
 姉ちゃんの交友範囲を全て把握してる訳じゃない俺に、保証まではできないよ。 
 まぁ姉ちゃんなら、大概の相手はイっちゃうと思うけどね」 
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:39:56.12 ID:mM4hAfqU0
  
 「そうかな?あながち、間違いでもないと思うけど」 
  
 「まぁ、参考にするよ。ありがとね、聡」 
  
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:43:40.36 ID:mM4hAfqU0
  
 * 
  
  澪の眼前には、連れ添って下校する律といちごの姿があった。 
 人通りが少なくなった頃合いを見計らって、澪は後ろから話し掛けた。 
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:45:15.52 ID:mM4hAfqU0
  
 「既成事実も何も、本当の事だって。 
 ていうか、今の話も疑ってるのか?ほんと、病的だよ」 
  
  律は溜息を吐くと、近くにあった自動販売機へと身体を向けた。 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:47:30.49 ID:mM4hAfqU0
  
 「何って、澪が病的に律の話を信じないから、治してあげようと思って。 
 冗談や悪戯でキスまではしないでしょ? 
 これで、信じてくれた?」 
  
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:49:43.60 ID:mM4hAfqU0
  
 「あんなの、その場の雰囲気に飲まれてただけだし。 
 あの時、身体の調子崩して弱ってたし」 
  
  二年の始めの時の話だった。 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:51:18.63 ID:mM4hAfqU0
  
 「じゃあ何で今は、そうはっきりした態度を取ってるんだよ。 
 おかしいじゃないか。直接言えなかったのなら、今だって」 
  
  反論した所で、律の心が帰ってくる事は無い。 
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:53:09.21 ID:mM4hAfqU0
  
 * 
  
  澪は紙袋を手に、満身創痍の心を抱えて帰路に就いていた。 
 つい先程律から受けた拒絶の仕打ちは、 
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/11(月) 19:54:19.21 ID:mM4hAfqU0
  
 「あー、そういえば、姉ちゃん、綺麗な人と付き合い始めてたね。 
 でもまー、良かったんじゃないの? 
 元々さ、澪ねぇと姉ちゃん、性格的に合わなかっただろうし。 
 新しい恋を応援して身を引くていうのも、親友の努めってものだよ」 
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