6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:08:15.42 ID:pZ0kk8uso
貴音「面妖な」
P「何が?」
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2012/06/12(火) 11:09:40.86 ID:pZ0kk8uso
貴音「わたくしたちが近寄ると、松の姿が変わるようです」
言われて男はいちばん近くの幹を見つめました。
ひき肌も荒々しく重厚な松でした。
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2012/06/12(火) 11:10:48.31 ID:pZ0kk8uso
P「二本先の松はどう見える?」
貴音「苦しげに乱れています」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:12:24.96 ID:pZ0kk8uso
P「夢の中だもの。
さて。俺はここで止まっているから二本目の松まで行ってくれないか」
貴音「はい」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:13:37.49 ID:pZ0kk8uso
貴音「あなた様の意に添おうというのでしょう。
まこと、雪歩らしいいじらしさかと」
P「そんな姿をファンは見たくないよ。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:15:14.50 ID:pZ0kk8uso
P「なんでも同じだよ。でも今は雪歩を探そう。
夢に俺を招いたからには、あいつも何とかしたいんだと思う」
貴音「あなた様! あれを」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:16:15.43 ID:pZ0kk8uso
男はあずま家から少し離れたところで立ち止まりました。
それは先ほどの松の並木の三本ぶんの距離でした。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:17:18.83 ID:pZ0kk8uso
雪歩「は、はいぃ」
ドアを開けるとエアコンで温められた空気が流れ出してきました。
背後の雪を溶かすほどの勢いでした。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:18:46.89 ID:pZ0kk8uso
雪歩「でもプロデューサーはコーヒーが好きって」
P「この部屋もそうだ。
小さな洋間にせせこましくソファとテーブルを並べて埋まってる。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:19:30.27 ID:pZ0kk8uso
P「毎日忙しくて気づいていないとは思うが、このところ思わしくない」
雪歩「ううっ、私、ダメダメですから」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/12(火) 11:20:55.13 ID:pZ0kk8uso
P「いま俺たちがいるのが夢だって気づいているかな」
雪歩「え? そうなんですか?」
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