過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
1- 20
858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:14:21.78 ID:UgVSypyPo

麻奈実が部屋を出てからさほどの時間も経っちゃいねえだろうが、俺は眠気に誘われて目を瞑った。
それにしても、おばさんの友だちってのは、随分と物静かな人なんだと思ったよ。
隣の部屋からは確かに人の気配はしても、会話らしい会話が聞こえてこない。

以下略



859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:14:47.84 ID:UgVSypyPo

「きょうちゃん? 何を笑っているのかな? お待たせしました、これが新作です」

「いや何でもねえよ。麻奈実なら将来はいい嫁さんになるだろうなって、な」

以下略



860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:15:14.75 ID:UgVSypyPo

麻奈実が不思議そうな顔をしたまま、俺に向かって手を差し出した。

「ほら、麻奈実にこれやるよ」

以下略



861:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:15:40.87 ID:UgVSypyPo

朝の出来事を爺ちゃんに話すと、「きょうちゃん、あとはこの爺ちゃんに任せろ」と優しく言って、
馬鹿な俺の頭を撫でてくれた。爺ちゃんに頭を撫でられ、それまで我慢していた俺の目から涙が溢れた。
俺は、泣きじゃくりながら紫陽花を爺ちゃんに手渡した。

以下略



862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:16:17.56 ID:UgVSypyPo

「どうしたんだ麻奈実、なんだか焦点が定まってなかったけど、どっか具合でも悪いんじゃねえのか?」

「ううん、そんなことないよ〜、……で、何だっけ?」

以下略



863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:16:45.02 ID:UgVSypyPo

「ねぇ、きょうちゃん。……黒猫さんは、最近どうしてるの?
 今でも一緒に、きょうちゃんのお家でげーむとか作っているのかな?」

「麻奈実、おまえは、何かとんでもねえ勘違いをしてんじゃねえのか」
以下略



864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:17:12.01 ID:UgVSypyPo

「きょうちゃん。おばあちゃんがね、いつかわたしに言ったことなんだけどね。
 ……自分が好きだと思う人よりも自分だけを見ていてくれる人を好きになった方が、
 女は幸せになれるんだよ、だって」

以下略



865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:17:38.20 ID:UgVSypyPo

「はっきりと言われたわけじゃないよ〜。赤城君は妹さんが大好きなんだって。
 それでね、……わたしは、その大好きな妹さんに何となく似ているって言われたんだよ」

麻奈実が男から告白されたんじゃねえかと思ったとき、俺は正直言ってかなり動揺した。
以下略



866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:18:05.80 ID:UgVSypyPo

麻奈実は俺から眼を逸らし、俺の後ろにある襖を見てやがる。
襖が何だってそんなに気になるんだ? お客さんに聞かせたいわけでもあるまい。

「きょうちゃん……わたしって、きょうちゃんにとって楽なだけ?」
以下略



867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:18:32.08 ID:UgVSypyPo

麻奈実の爺ちゃんは、ことあるごとに俺と麻奈実をくっ付けたがる。
どーしようもない性格の爺さんだが、こと和菓子作りに関しては根っからの職人だった。

「ところできょうちゃん、日曜日の件は大丈夫なのかのう?」
以下略



1002Res/800.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice