過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
1- 20
862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:16:17.56 ID:UgVSypyPo

「どうしたんだ麻奈実、なんだか焦点が定まってなかったけど、どっか具合でも悪いんじゃねえのか?」

「ううん、そんなことないよ〜、……で、何だっけ?」

以下略



863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:16:45.02 ID:UgVSypyPo

「ねぇ、きょうちゃん。……黒猫さんは、最近どうしてるの?
 今でも一緒に、きょうちゃんのお家でげーむとか作っているのかな?」

「麻奈実、おまえは、何かとんでもねえ勘違いをしてんじゃねえのか」
以下略



864:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:17:12.01 ID:UgVSypyPo

「きょうちゃん。おばあちゃんがね、いつかわたしに言ったことなんだけどね。
 ……自分が好きだと思う人よりも自分だけを見ていてくれる人を好きになった方が、
 女は幸せになれるんだよ、だって」

以下略



865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:17:38.20 ID:UgVSypyPo

「はっきりと言われたわけじゃないよ〜。赤城君は妹さんが大好きなんだって。
 それでね、……わたしは、その大好きな妹さんに何となく似ているって言われたんだよ」

麻奈実が男から告白されたんじゃねえかと思ったとき、俺は正直言ってかなり動揺した。
以下略



866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:18:05.80 ID:UgVSypyPo

麻奈実は俺から眼を逸らし、俺の後ろにある襖を見てやがる。
襖が何だってそんなに気になるんだ? お客さんに聞かせたいわけでもあるまい。

「きょうちゃん……わたしって、きょうちゃんにとって楽なだけ?」
以下略



867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:18:32.08 ID:UgVSypyPo

麻奈実の爺ちゃんは、ことあるごとに俺と麻奈実をくっ付けたがる。
どーしようもない性格の爺さんだが、こと和菓子作りに関しては根っからの職人だった。

「ところできょうちゃん、日曜日の件は大丈夫なのかのう?」
以下略



868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:18:58.88 ID:UgVSypyPo

皮肉を言ったつもりだが、あやせは微笑むだけで、俺の言葉などまったく意に介さない。
傘の柄を指先でもてあそびながら、少女と呼ぶには似つかわしくないほど魅惑的な瞳を俺に向ける。
あやせがこういう眼差しをしたとき、俺にとっては大抵ロクなことがない。
と、そう思ったとき、俺の目は、あやせが学生鞄と一緒に持っていたある物に留まった。
以下略



869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:19:25.24 ID:UgVSypyPo

仕方がないという表情を顔に浮かべ、あやせは振り返るとまた元の位置に戻って来た。
そのまま学生鞄で張り倒されるような気がして、俺は一瞬身構えた。

「……お兄さんも召し上がったんですよね? 新作のお菓子。
以下略



870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:19:52.30 ID:UgVSypyPo

あやせは紫陽花を見つめたまま逡巡していたが、やがて口元に笑みを浮かべ……

「わたしもお兄さんと同じように、お菓子をご馳走になりに行っただけですよ。
 ……なーんて言い訳、今度ばかりは通用しそうにもないですよね?」
以下略



871:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:20:19.15 ID:UgVSypyPo

「……それについては、否定はしねえけど……」

「それに、以前お姉さんとお話ししていたときのことなんですが、
 お兄さんは、昔は平凡でごく当たり前、退屈でも普通の日常が好きだったと、そう言ってました」
以下略



872:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:22:40.95 ID:UgVSypyPo

俺の言うことなんか聞いちゃいねえ。思い込みの世界に入り込んだあやせは天下無敵だ。

「ずっと続くと思っていた日常が、……ずっと信じていたものが、ある日を境に音を立てて壊れ始めた。
 そう感じているんじゃないでしょうか。
以下略



1002Res/800.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice