過去ログ - 貴音「Herpete」 
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 16:58:29.15 ID:clEHf3P+o
ともあれまずはアイドルです。

私に舞妓としての素養があるとはとても思えませんが、高木様のご期待に添えられるよう精進せねばなりますまい。

ガラスの入った扉を開くと、少々薹(とう)の立った女性が出迎えてくれました。
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 16:59:04.80 ID:clEHf3P+o
「どうかお許しを……」

「え? あ? へ? は、ははー!」

女性はなぜか土下座をもって返答されました。
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:00:02.18 ID:clEHf3P+o
小鳥嬢は失礼ながら粗忽なお人のようです。

しかしながらとても温かい人柄で、私はこの765プロを非常に気に入ってしまいました。


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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:00:42.70 ID:clEHf3P+o
「貴音ちゃんは学校どうしてるの?」

「お恥ずかしながら私には学が欠けておりまして……」


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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:01:30.74 ID:clEHf3P+o
「え? あら、そんなことないわよ、ふふ。この世界は実力社会だからたいした問題じゃないわ。
 それに貴音ちゃんならすぐに人気者になれるわよ。」

「そう……でしょうか?」

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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:02:49.66 ID:clEHf3P+o
「とってもいい子だから。
 まだ会ってほんの短い時間だけど、貴音ちゃんを応援したいなって、そう思わせる何かがあなたにはあるの」

驚きながら首を振ると銀色の髪がうなじをくすぐりました。

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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:03:37.64 ID:clEHf3P+o
「当分はレッスンだけになると思うけど頑張ってね。今日はいないけど他の子もみんないい子だし、
 その子達を担当してくれてるプロデューサーさんともきっと仲良くなれるわ。もしなにか困ったり
 わからない事があったら相談してね」

「ありがとうございます」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:04:22.18 ID:clEHf3P+o
扉が閉まるのを見て私は床に耳をつけました。

『脅迫ですか!?』

少々くぐもっていますがハッキリと聞き分けられます。
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:14.62 ID:clEHf3P+o
「ふむ……」

どうやらこれは私向けの仕事のようです。

膝を払いながら立ち上がり、するすると音も無く事務所を出ました。
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/18(水) 17:06:52.26 ID:clEHf3P+o
胡乱な目で私を見やる受付は凝視で硬直させました。

階段を一つ一つ登ると、獲物の呼吸が聞こえ始めます。


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