過去ログ - 天海春香「私のプロデューサーさん」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:03:47.46 ID:ze0PAYTP0
正直クビだと思った。
こんなお荷物アイドルを抱えている余裕は、何処の事務所だってない。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:04:32.24 ID:ze0PAYTP0
ドクンと、心臓が跳ねた。時間が止まった。
自分の心臓の音だけが響いている気がした。
「…え」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:05:15.80 ID:ze0PAYTP0
事務所を出て、帰路で今日の出来事を反芻する。
さよなら。私の初めてのプロデューサーさん。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:05:55.95 ID:ze0PAYTP0
そして、新しいプロデューサーと顔を合わせる日がやってきた。
「や、初めまして。私が君のプロデューサーだ!」
ショートの黒髪が跳ねている。私より背の高い人。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:06:21.33 ID:ze0PAYTP0
それでも、オーディションには勝てなかった。
プロデューサーが変わって初めてのオーディション。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:07:08.44 ID:ze0PAYTP0
翌日。
もうすっかり街は冬の様相で、クリスマスソングが流れている。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:07:39.04 ID:ze0PAYTP0
「…よし、と」
チューニングが終わったのか機械を置くと、突然プロデューサーさんが言った。
「さて、春香。歌おうか!」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:08:11.81 ID:ze0PAYTP0
曲が終わって、プロデューサーさんが笑った。
「どう、春香?」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:08:50.16 ID:ze0PAYTP0
「春香が春香なら、それでいいと思う」
「で、でも!お仕事じゃないですか!」
そう、アイドルは仕事だ。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:09:15.23 ID:ze0PAYTP0
「いっぱい泣いたら、何かすっきりしました…」
えへ、と笑うと、プロデューサーさんもはにかんだ。
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