過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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32:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:05:20.37 ID:2sSLdoRio
          ☆

  キーンコーンカーンコーン……。

  昼休みを告げるチャイムの音と教師と日直のやりとりを聞きながら、ほむらはいつ、どうやってまどかに昨日助けられた時のお礼を言おうか悩んでいた。
以下略



33:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:06:08.29 ID:2sSLdoRio

 「駄目じゃ……ない、です……」
 「良かった……。じゃあ、早く教室に戻ろう? さやかちゃんがおなかすいたって騒いでるから」
  そう言って、ほむらに優しい顔で微笑むまどかにほむらも笑顔を見せて頷く。
 「……はい」
以下略



34:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:07:00.43 ID:2sSLdoRio
          ☆

 「鹿目さん!! 今よ!!」
  王冠を被った青いカエルの姿をした魔女を、マミがリボンで雁字搦めに拘束してまどかに合図する。
 「はい!! フィニトラ・フレティア!!」
以下略



35:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:07:45.22 ID:2sSLdoRio
          ☆

 「それじゃ、今日はここで解散しましょう」
 「はい。マミさんお疲れ様でした」
 「お疲れ様でした」
以下略



36:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:08:18.73 ID:2sSLdoRio
  いつも元気で明るくて、誰にでも優しくて。
  あんなに恐ろしい魔女や使い魔を、ただ誰かを助けたいが為だけに相手にする勇気もあって。
  しかもこんな自分の初めての友達になってくれた。
  ほむらには目の前の少女がまるで、天使や女神のようにさえ見えた。

以下略



37:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:08:44.72 ID:2sSLdoRio
          ☆

  ――まどかと出会ってからのほむらは幸せだった。

  こんなに幸せだったのは、自分の事を愛してくれた祖母が亡くなって以来だった。
以下略



38:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:09:16.15 ID:2sSLdoRio
  ――翌日。

  自室の窓が吹き荒れる暴風で、ガタガタと音を立て揺すられるのを見つめながら、ほむらは椅子に腰かけていた。
 「……なんだろう。何だか胸騒ぎがする……」
  朝起きてからずっと胸の辺りがもやもやする。
以下略



39:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:09:51.04 ID:2sSLdoRio
 「まさか……あれと戦うの?」
  カラカラに乾いた口の中から、絞り出すように声を出して問いかけるほむらにまどかは頷く。
 「無理だよ……。あんなの、勝てっこないよ……」
  ほむらはまどかを弱々しい声で引き止める。
 「それでも戦わなきゃいけないから。……じゃあ、行ってくるね」
以下略



40:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:10:41.21 ID:2sSLdoRio
 「マミさんの仇!! もうこれ以上誰も傷つけさせない!! わたしが絶対に倒してみせる!!」
  空中で手にした愛用のスタッフを弓へと変形させ、必殺の一撃をワルプルギスのよるへと放つまどか。
 「フィニトラ・フレティア!!」
  まどかの放った矢が、丁度人形部分の背をまどかに向けていた、ワルプルギスの夜の歯車に直撃して爆発する。
 「やった!?」
以下略



41:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:11:27.72 ID:2sSLdoRio
          ☆

  ワルプルギスの夜によって破壊されつくした廃墟の中で、ほむらは無残な遺体となったまどかを見つけ出して、大声で泣きながら縋りつく。
 「どうして……死んじゃうってわかってたのに……私なんか助けるよりもあなたに生きててほしかったのに……」
 「その言葉は本当かい? 暁美ほむら」
以下略



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