22:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:40:52.99 ID:87tC1tni0
空の隅々のことまで語り尽くすと、話すことも無いし部屋に戻って寝るような気分でもなくて、手持ち無沙汰になってしまった。
それに男はさっきからなんだか違和感があった。
男(この星空はおかしい。もうだいぶ時間がたったはずなのに、雲が一つも流れてこない。星もちっとも動いてないぞ。なら、ここは……。)
23:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:42:44.35 ID:87tC1tni0
老人「駅のホームは時計塔の向かい側にある丘の上だからな。」
24:今日はここまで ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 03:55:04.68 ID:87tC1tni0
おれみたいなボカロ曲の方を聴いて原作を読んだって人がいっぱい集まるといいな。
続きはまた次の夜に。おやすみなさい
25:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 23:58:10.32 ID:87tC1tni0
誰も来てないな。投下再開。
おれのSSがまとめブログに載ると信じて……!!
26:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:01:57.41 ID:bOaug2Ec0
六、天気輪の柱
27:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:05:30.33 ID:bOaug2Ec0
ようやくてっぺんまで上りきると、平らになって開けた場所に、
100メートルほどの線路がどこかから切り取られてきたみたいに敷いてあって、
線路の隣には横長なバス停の休憩所のような、屋根のついたホームもあった。
28:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:07:27.67 ID:bOaug2Ec0
二人が丘の上まで来たとき、時計の針は11時40分ごろを指していたが、見ているうちに長い針が一分ずつ進んで、だんだんと真上に近づいてきた。
女「12時にお迎えかぁ。灰かぶり姫みたいだね。」
29:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:09:33.11 ID:bOaug2Ec0
七、銀河ステーション
30:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:16:08.05 ID:bOaug2Ec0
気がついてみると、さっきから、
ごとごとごとごと、男の乗っている小さな列車が走りつづけていたのだった。
ほんとうに男は、夜の軽便鉄道の、
小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座っていたのだ。
31:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:18:01.16 ID:bOaug2Ec0
席に戻ってから男が、女、お前ずっとここに居たのと言おうと思ったとき、女が
「時間が来ちゃったのは悲しいけど、いっぱい楽しい思いもできたからいいんだよ。
これでもう、全部済ませるときなんだね。」
32:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:19:11.76 ID:bOaug2Ec0
ところが女は、窓から外をのぞきながら、もうすっかり元気が直って、勢よく言った。
女「銀河ステーションのおみやげ屋に行けば、立派な鉄道の地図が貰えたんだって。
でも構わない。私たちの頭の中にはもう正確な地図が入ってるんだからね。」
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