26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/30(木) 22:24:57.89 ID:r0JYWwd1o
「こんなところで何してるの? ナオト」
僕の腕にいきなり抱きつき甘ったるい声で上目遣いに僕に話しかけてきたのは私服姿
の妹だった。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/30(木) 22:25:29.60 ID:r0JYWwd1o
「お邪魔してごめんなさい。あたしもう行かないと」
ナオが戸惑ったような声を出した。さっきとは打って変って笑顔もなく僕に視線も向
けてくれなかった。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/30(木) 22:26:06.00 ID:r0JYWwd1o
ざわめく心を静めながら電車の中で吊り輪に掴まっていた時、携帯電話が振動した。
僕は携帯に着信したメールに目を通した。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/08/30(木) 22:26:36.78 ID:r0JYWwd1o
本日は以上です
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/31(金) 03:23:52.71 ID:TwYmTnq/o
ビッチってタイトルの時点で嫌な予感しかしないんだけどね
楽しみに待ってます
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/31(金) 23:57:00.15 ID:/RawQli4o
「ふ〜ん。そんなことがあったんだ」
兄友が学食のカツカレー大盛りを食べながら言った。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/31(金) 23:59:59.10 ID:/RawQli4o
兄友に励まされ背中を押された僕は明日の朝、彼女に僕も君のことが好きだと返事す
ることにした。
できれば明日までの緊張に耐えられそうになかったので今日中にメールで返事をした
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 00:03:00.18 ID:JedZn9S4o
僕が階下の騒音を無視することして毛布を頭からかぶろうとしたとき、ポップミュー
ジックの音が強烈な音量で流れ始めた。ここにいてさえやかましいくらいのボリューム
だ。
僕はついにこのまま寝入ることを諦めた。これでは近所の人たちにも迷惑なほどの音
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 00:05:49.34 ID:JedZn9S4o
それでも今夜のこれは酷すぎる。ここまで来ると黙っている僕さえも同罪かもしれな
い。僕は一瞬両親にこのことを話そうかと思ったけど、すぐにその考えは脳裏から失わ
れた。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 00:10:18.32 ID:JedZn9S4o
「お兄ちゃんの言うとおりにシャワー浴びたてきたよ」
さっきまで激怒していた妹が嫣然と僕に微笑みかけた。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/01(土) 00:13:30.59 ID:JedZn9S4o
妹は僕に抱きかかえられたまま寝入ってしまった。酔いつぶれている人間を二階の部
屋のベッドに運び込むことがこんなに大変なことだと僕はその日初めて思い知らされた。
手っ取り早くお姫様抱っこしようとしてもぐんにゃりとした妹の体はとても持ち上げ
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