過去ログ - ビッチ
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913:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:05:27.52 ID:gNbKbyMjo

 二人の女の子にお兄ちゃんと呼ばれていた奈緒人はあまり動じていなかった。自然に明
日香ちゃんのことを受け入れているように見えたけど、それでも奈緒人が一番気にしてい
たのは奈緒のことなんだろうなと奈緒人の様子を眺めながら僕は思った。それより僕にと
って意外だったのは、奈緒人が実家の両親や唯に慣れ親しむのと同じくらい玲子ちゃんに
以下略



914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:06:39.38 ID:gNbKbyMjo

 そう割り切ってしまえば親権の争い以外に悩むことはなかった。これまで子どもを放置
した麻季に対して嫌悪感を感じていた僕だったけど、それでも僕の中には麻季への未練、
というか麻季との幸せだった過去の生活への未練が、どこかにわずかだけど残されていた
のだろう。でも理恵へのプロポーズや明日香ちゃんを含めた子どもたちの仲の良さを実感
以下略



915:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:09:14.64 ID:gNbKbyMjo

「元気そうね、博人君」

 以前によく僕に見せてくれた優しい微笑みを浮べて麻季が言った。ちょっと長い出張か
ら戻ったとき、麻季は僕に今と全く同じ微笑みを浮べてそう言ってくれたものだった。
以下略



916:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:10:58.46 ID:gNbKbyMjo

「あれ? 編集長まだいたんすか」

 部下の一人がそのとき編集部から出てきて僕に話しかけた。彼はすぐに麻季に気がつい
た。悪いことに彼は麻季とも顔見知りだった。
以下略



917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:12:06.99 ID:gNbKbyMjo

 こんな時にどうかと思ったけど、立ち話を避けるためには選択肢はあまり残されていな
かった。

「そこの居酒屋でもいいかな」
以下略



918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:13:09.71 ID:gNbKbyMjo

 今日一日ほとんど飲み食いせずに仕事をしていたせいか、こんな状況でも喉を通過する
生ビールは美味しかった。人間の整理は単純にできている。僕は思わず喉を鳴らして幸せ
そうなため息をついてしまったみたいだ。麻季は冷酒のグラス越しにそんな僕の様子を見
てまた微笑んだ。
以下略



919:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:14:03.05 ID:gNbKbyMjo

「博人君。食べ物の好み、海外から帰っても変わってないよね?」

「・・・・・何言ってるの」

以下略



920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/03(日) 00:17:33.81 ID:gNbKbyMjo

「ごめん」

「・・・・・・うん」

以下略



921:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/03(日) 00:18:26.07 ID:gNbKbyMjo

今日は以上です


922:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/03(日) 02:04:58.83 ID:Ec9RYCdIo



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