961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:23:32.07 ID:ER1rVJ59o
鈴木先輩との思いがけない再会は、麻季が奈緒人を保健所の三ヶ月健診に連れて行った
帰り道のことだった。とりあえず周囲のママたちと違って、特に仲の良いママ友なんてい
ない麻季は、奈緒人を乗せたベビーカーを押して帰宅しようとしていた。途中の駅の段差
でベビーカーを持て余していたとき、一人の男性が黙ってベビーカーに手を差し伸べて持
962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:25:10.55 ID:ER1rVJ59o
席について飲み物が運ばれると、先輩は快活に共通の知人たちの消息を話してくれた。
麻季は作り笑顔で頷いてはいたけど、その実少しもその話に興味を持てなかった。
彼女にとって興味があったのは怜菜と先輩との関係、そして怜菜の消息だった。
963:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:29:07.93 ID:ER1rVJ59o
『やっぱりこれは怜菜の罠だよ。先輩と怜菜が結婚したのは、君への復讐なんじゃない
の?』
心の声が響いた。そしてこれまでその声を聞く一方だった麻季は初めてその声に心の中
964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:32:03.55 ID:ER1rVJ59o
『怜菜が本当は鈴木先輩のことなんか好きでも何でもなかったとしたら?』
『どういう意味?』
965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:34:34.51 ID:ER1rVJ59o
「今日はいい日だったよ。偶然に麻季ちゃんに会えてメアドとか交換できるとは思わなか
った」
「そうですか」
966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:43:12.03 ID:ER1rVJ59o
『私の言ったことが正しいかどうか試してみればいいと思うよ』
『・・・・・・どうやって』
967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/11(月) 23:45:43.03 ID:ER1rVJ59o
怜菜の意図が知りたい。特に彼女がどれくらい博人に対して想いを残しているのか知り
たい。麻季はひとりでいるときはいつもそのことを考えるようになってしまった。同時に
博人の気持を試したいという欲求も徐々に彼女の心を支配するようになっていった。
968:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 23:46:13.73 ID:ER1rVJ59o
今日は以上です
969:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/11(月) 23:55:43.30 ID:xBh2ezmZo
乙
970:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/12(火) 11:43:37.09 ID:mDh2XeeDO
乙
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