18: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:48:02.75 ID:wzXOjhvP0
  
 「ティロ・フィナーレ!」 
  
 放たれたのは必殺の弾丸。 
 撃ち貫くと同時に光の帯で捕縛し圧殺する、マミの最大の一撃だった。 
19: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:49:51.17 ID:wzXOjhvP0
 「これは……一体?」 
 突如としてマミと魔女との間に発生した、激しく迸る光の炸裂。 
 それはこの場にいた誰にとっても予想外のものだった。 
 キュゥべえもまた、その表情に驚愕の色を張り付かせて言葉を放った。 
 「何……何なの、これ?」「そうだ、マミさんはっ!?」 
20: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:53:20.70 ID:wzXOjhvP0
 「何か勝手に死にそうだったし、手ぇ出させてもらったよ」 
 声と同時にケーキの高台の上に現れたのは、ほむらの前に現れたのと同じく、黒いローブを纏った人影だった。 
  
 (女の子の、声?) 
 その声は少女のそれで、その姿にまどかは見覚えがあった。 
21: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:57:28.67 ID:wzXOjhvP0
 再び魔女が動き出す。 
 どんなものでも噛み砕いてしまいそうな鋭い牙を構えた顎が、少女を噛み砕かんとして迫る。 
  
 「そんなに食いたきゃ、これでも食ってろ!」 
 迫り来る魔女に、少女は何かを放り投げる。 
22: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 19:01:12.49 ID:wzXOjhvP0
 「マミさん!大丈夫ですか、マミさんっ!」 
 「……ええ、みっともないところ、見せてしまったわね」 
 どうにか掘り起こされ、スケキヨ状態から抜け出したマミとまどか達の元へも、その光の余波が吹き荒れた。 
 「何が……きゃぁぁっ!?」 
 光に目を焼かれ、吹き荒れる衝撃に吹き飛ばされそうになりながら 
23: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 19:02:55.51 ID:wzXOjhvP0
 【次回予告】 
 魔法少女と魔法使いは出会った。出会ってしまった。 
 ありえるはずのない出会いは、小さな歪みを生み出した。 
 生まれた歪みは、少女達の運命さえも揺るがしていく。 
  
24: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/09/29(土) 19:11:20.98 ID:wzXOjhvP0
 という訳で、これにて一話は終了です。 
 全くもって導入回。ここからが一応本番といった感じでしょうか。 
  
 >>10 
 私の知る限り、過去にここでやってたのが一本ありましたね。 
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/30(日) 13:06:57.05 ID:FOIUvkKlo
 乙 
 コレは期待 
 前のクロス書いた人とは別人なのか 
  
 魔法の媒介的にお菓子の結界が有利フィールドすぎて 
26: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/01(月) 02:29:45.04 ID:OoeWSQId0
 結局今回も日参ペースになりそうだけど、気にせず今日も投下します。 
27: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/10/01(月) 02:31:33.16 ID:OoeWSQId0
  
 第2話 魔法少女ともう一人の魔法使い 
  
  
 魔女の結界が砕けると、そこに広がっていたのは夕暮れ時を通り過ぎた暗闇で。 
66Res/63.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。