過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
1- 20
953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 17:59:13.70 ID:EQvKQYAS0
エルフ兵「ひ、ひぃっ!」

 その悲鳴を上げたのがきっかけかわからないが、この場にいる誰もが柱の正体を理解する。あれは、この場から溢れ出た皆の血を集めて作られたものなのだと。
 見たことも聞いたこともない全く新種の魔法を前に、エルフたちの恐怖心はこの瞬間一気に頂点に達した。
 どのように生み出したのか、一体どのような効果があるのかもわからないそれ。理解しがたいものを前にした者たちの取る行動は単純で、戦うという選択よりも逃亡≠キることが今の彼らの中では最優先になっていた。
以下略



954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 19:43:18.75 ID:EQvKQYAS0
男「なっ!」

 その光景に驚き、咄嗟に魔法を解除しようとするが自分で作り出した魔法の構成が男にはわからなかった。ほとんど反射的に発動し、怒りに任せて動いていたそれは、彼にとってイレギュラーなものであり、解除するための法則が今の彼に浮かばなかったのだ。

男「なんで……。くそっ! 考えろ、どうすれば、どうすればいい……」
以下略



955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 19:45:04.93 ID:EQvKQYAS0
男「……」

 そんな彼に向かってゆっくり、ゆっくりと男は詰め寄る。腰にかけてある短刀を抜き放ち、人間達の代表とでもいうかのように命を狙ったエルフに向かって裁きを下そうとする。

エルフ隊長「……もはや、これまでか」
以下略



956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 20:15:56.79 ID:EQvKQYAS0
……



 そうして、基地へと戻った男たちは今回起こった出来事を報告した。初め、西方司令官は彼らの言うことが虚偽だとし、自分たちに嘘をついているとして男たちを空家に纏めて放り込み、真偽の確認に向かわせた兵士たちの報告を聞くまでそこに彼らを閉じ込めていた。
以下略



957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 20:16:36.54 ID:EQvKQYAS0
女魔法使い「……先生?」

 瞳を閉じ、下を俯いていた彼の元に女魔法使いが近づく。

男「女魔法使い……。どうかしたの?」
以下略



958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 21:09:35.40 ID:EQvKQYAS0
……



もはや、何をせずとも人間側の勝利は確定していた。北方での最後の戦い、すべての戦力を集めたエルフとの戦いはあっけなく幕を閉じた。
以下略



959:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 21:10:08.74 ID:EQvKQYAS0
……



 北方での戦いが終結した夜、人々はもはや戦勝の雰囲気でいた。残るは東の戦いのみ。だが、それすらも残り数日で終わりを迎えるだろうと誰もが予測していた。もはや、誰もが完全に気を緩め、飲めや踊れやの騒ぎの中にいた。
以下略



960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 21:10:41.39 ID:EQvKQYAS0
……




以下略



961:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 21:18:40.48 ID:EQvKQYAS0
どうにか、ギリギリ年内に過去編を書き終わることができました。
これで残すは未来編のみになりました。個人的には色々とグダった点や誤字脱字等はあるのですが、そこを見つけても目をつむっていただけるとありがたいです。
当初はこれほど長くなると思わなかった過去編最終章。結局今までで一番長かった喪失編の倍以上の量になってしまいました。
過去編だけで今まで書いた全部の話より多いと思われます。
さて、ひとまず区切りよく終われたので以前話に上がっていた別作品の宣伝をしておきたいと思います。
以下略



962:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/31(月) 23:49:36.65 ID:wWd7W0UKo
年内過去編完結乙です。

html化は所定のスレに申請しても良いですし、折角ここまで来たなら1000レスまで完走すれば自動的にhtml化されるはずです。

続き期待&上記スレみてくるです。


1002Res/678.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice