1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/24(月) 08:23:53.48 ID:E5MUZ4RSO
雪誕SS
元ネタ有り、短いです
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:25:16.93 ID:E5MUZ4RSO
クリスマス・イブ
一人の青年がせまい部屋の中にいた。
彼は765プロという会社に勤め、プロデューサーとして働き、一人のアイドルを受け持っていた。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:25:42.03 ID:E5MUZ4RSO
一人残った事務所ではパソコンを打つ音だけが響いていた。
P「……やばい、これを今日中に仕上げなければいけないのに……」
日も変わるまで一時間をきったころ、睡魔に襲われた彼はうとうととし始めた。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:26:23.81 ID:E5MUZ4RSO
彼は驚いた。だが、それはサンタクロースがいたことに驚いたのではなく、
P「ゆ、雪歩!?」
サンタクロースが彼が担当しているアイドルの姿だったから驚いた。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:26:56.37 ID:E5MUZ4RSO
??「私は『雪歩』という人物ではありません」
サンタクロースは言った。
P「何を言っているんだ? 雪歩……だろ?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:27:25.00 ID:E5MUZ4RSO
P「……ああ、そうか、ドッキリなんだな?
おそらく小鳥さんあたりと手を組んで……」
さんた「どっきりでも、冗談でもありません。
本当はあなた様もわかっておられるのでしょう?」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:28:19.99 ID:E5MUZ4RSO
さんた「さんたくろおすは皆、ぷれぜんとを配る人が驚かないように事前にその方がお慕いする人物に擬態できるのです」
P「……どうやって?」
さんた「それは、トップシークレットです」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:29:07.67 ID:E5MUZ4RSO
P「なるほど、わかりました。
ところで、サンタさんは何で俺のところにいらっしゃったんですか?」
さんた「先程も言ったでしょう、プレゼントを配りにです」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 08:30:47.41 ID:E5MUZ4RSO
さんた「望みは決まりましたか?」
サンタクロースはまた言った。だが青年は、いざになるとなかなか決められなかった。
そうして悩んでいるうちに、ふと心境の変化が起こった。
10:一旦終了、続きは夜に[saga]
2012/12/24(月) 08:31:45.51 ID:E5MUZ4RSO
さんた「……あなた様は立派な方なのですね」
P「立派って言われるような資格はありません。ただの自己満足です。
あ! そうだ、雪歩にはこのことを黙っていてもらえますか?」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 20:57:36.91 ID:E5MUZ4RSO
今日誕生日をむかえた少女がいた。
雪歩「プロデューサー……」
その少女は家族や友達に今日の誕生日を祝ってもらえたけれど、
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 20:58:05.81 ID:E5MUZ4RSO
彼女は驚いた。だが、それはサンタクロースがいたことに驚いたのではなく、
雪歩「ぷ、プロデューサー!?」
サンタクロースが彼女のプロデューサーだったから驚いた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 20:58:44.71 ID:E5MUZ4RSO
??「私は『プロデューサー』という人物ではありません」
サンタクロースは言った。
普段の彼女ならそう言われた瞬間、いきなり知らない男性が近くにいることに怯えてもおかしくないのだけれど、
今この時だけは目の前のスカートをはいた男性がプロデューサーでないことに安心した。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 20:59:18.35 ID:E5MUZ4RSO
雪歩「……本当のサンタクロースなんですね?」
さんた「はい」
雪歩「えっと、その姿は擬態……なんですよね?」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:00:39.41 ID:E5MUZ4RSO
さんた「そうですか、それは失礼しました」
少女は言ってからもしサンタクロースの本当の姿が話のようなおひげの立派な老紳士だった場合の、
さらなる悪鬼地獄絵図を恐れたのだけど、その心配は杞憂に終わったらしく、
気がつけばサンタクロースは白銀の髪を持った美しい女性に変わっていた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:01:05.75 ID:E5MUZ4RSO
さんた「では話を戻しましょう。
欲しいもの、望みのこと、なんでもおっしゃってください。
かなえてさしあげましょう」
雪歩「えっ? えっと、それじゃあ……」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:01:33.47 ID:E5MUZ4RSO
さんた「決まりましたか?」
サンタクロースが言うと、少女は聞いた。
雪歩「どうして私のところに来たんですか?」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:02:36.55 ID:E5MUZ4RSO
雪歩「やっぱり駄目なんでしょうか?」
さんた「いえ、望み自体は大丈夫なのです。
ですが、実は……言わぬように言われました仕方ありません。
私があなたのもとに来た理由はプロデューサーが願いの権利を、あなたに譲渡なされたからなのです」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:03:40.98 ID:E5MUZ4RSO
さんた「だから困りました。私、今日中に願いを叶えないと月に帰れないのです」
雪歩「えっ、本当ですか!?」
サンタクロースが月に帰るなんて初耳ではあるが、少女は一々そんな野暮にはつっこまなかった。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:05:15.57 ID:E5MUZ4RSO
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:05:54.78 ID:E5MUZ4RSO
さんた「……」
雪歩「……」
さんた「……さようなら」
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