過去ログ - 木場真奈美「木場サンタ?」
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67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:47:25.16 ID:c0RIlJVf0
ありゃま、これは想定外でした。

仕事場のみんな、それには私も含まれているのでしょう。
仁奈ちゃんからすれば、まさか知ってるおねーさんがサンタとしてやってくるなんて夢にも思いませんから、こうなるのも不思議ではありません。

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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:48:58.43 ID:c0RIlJVf0
お手紙っていうのは、ふつうのサンタさんが、どうしても子どもたちと直接お話する事ができないからあるんです〜」
「そーなんです?」
「たぶんそーだと思います〜。だから、運良くサンタさんに会えた子は、ちゃんと直接言いたいことを言えばいいんですよ〜」

悩んだ末、私は臨機応変に、仁奈ちゃんから直接お話を聞くことにしました。
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69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:53:07.82 ID:c0RIlJVf0
「パパに会いたい……です……」
「……」

私は面食らっていました。
もちろんお願いそのものが深刻で、ほとんどないケースだというのもありますが、それより。
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:55:57.18 ID:c0RIlJVf0
『ご両親が物音などを不審に思っている。まだ決心がついていないようだが、いつそちらに向かうとも分からない。』

私がこうメールを送ると、返信は1分もたたずに帰ってきた。

『私に策がありらみす。木場さんはブリッツ園をベランダ下まで連れと来てくまーさい』
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:57:58.68 ID:c0RIlJVf0

          ※         ※         ※

「パパーーーー!! ……こ、これでいいですか!? 本当に、少しの間でも、パパに会えるですか!?」
「来ますとも〜。ずっとここに居てもらうことは出来ませんけど〜…… サンタさんは、良い子のお願いなら、たとえ運命だって変えちゃうんですよ〜」
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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 14:59:56.25 ID:c0RIlJVf0
「パパ! 本物ですか!? ほんものでいやがりますか!?」
「あぁ、仁奈が呼んでいたから、すぐ駆けつけたんだ……!」
「すげーです!! サンタさん、すげーです!!」
「サンタ……? ……!」

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73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 15:01:12.70 ID:c0RIlJVf0
「今宵も多くの子供達にぷれぜんとを配りましたが…… これほどまでにぷれぜんとの甲斐があった家庭は、他にありませんでした」
「にわかには信じられませんが…… この再会こそがプレゼント……」
「……あなた、そんなに騒いでご近所――え? あの……あ、電気――」

わぉ、パパにつられてママもやってきてしまいました。
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74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 15:02:26.57 ID:c0RIlJVf0
仁奈とお父さんの声が聞こえなくなったあたりで、上機嫌にニマニマしているイヴに声をかける。
私のしたことと言えば、ピンチらしい連絡を受け取ってから必死に助けに行っただけだ。
そのため私は、何をどうしたらこのハッピーエンドにたどり着いたのか不思議でならなかった。

「……大成功じゃないか。どんなマジックを使ったんだ?」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 15:04:01.92 ID:c0RIlJVf0
だんだんと眼下の光景が見慣れたものへと変わっていき、ついには事務所が見えてきた。
腕時計を見ればもう4時。ここを出発してからすでに6時間近く経っていた。

「帰ってきたのか……」
「あふぁ……そうですね〜、長かったです〜」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 15:14:22.41 ID:c0RIlJVf0
4階の休憩室から物音がするので、そちらに向かう。
部屋に入ると……テーブルに面したソファに、ぐでんと横たわるイヴを見つける。ブリッツェンも横で困ったように座っている。
ティーパックの入ったカップ二つに、電源の繋がったポットがテーブルに置かれている
が、どうやらイヴ自身はお湯が沸くまでの時間に耐えきれずそのまま寝てしまったようだ。
このまま寝かせておこうかとも思ったが、なにせ外には雪が積もっているような日、休憩室の中も冷えきっていた。
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