過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/05(土) 01:10:25.67 ID:1VPD8z+r0

ちっぱいほむっぱいprpr


23: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:32:40.26 ID:wOPwqajX0

筆者です。

外出先から戻ったので再開いたします。

以下略



24: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:33:45.52 ID:wOPwqajX0
二章
【ともえまみ】

こっぴどくほむらに叱られたネミッサは、早速指示を出された。魔法少女としてベテランの巴マミとの接触である。この街を縄張りとする彼女はその正義感ゆえ、他の魔法少女への猜疑心が強い。そのため、魔法少女ではないネミッサに接触をさせようとした。

以下略



25: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:34:25.69 ID:wOPwqajX0
マミはほむらが転入する同じ中学校の先輩ということなので、平日昼間はほとんど自由時間だ。魔法少女同士であれば無駄に敵愾心を煽る可能性があるとのことだが、同じ学校でバレたりしないのだろうか。
相手に信頼してもらうには嘘は良くないのではないか、というネミッサの意見をほむらは渋々取り入れ、こちらからは話さないが嘘はつかない、というようにした。
ともあれ、昼間暇なネミッサは、暇つぶしも兼ねて地理を把握するためにも街を歩く。ここ最近急に開発が進んだ街はどこも小奇麗で新しい店が多かった。服装にもほむらにダメ出しをされたので、無難な服を探すのも目的だ。幸い、顔立ちや髪の色でちょっと変わった外国人扱いされていたため、店員に見繕って貰う方法で選んだ。もっとも、ネミッサのセンスがぶっ飛びすぎて、対応した店員は大変苦労したことだろう。
結局、銀髪に似合う黒系統の服にまとめたネミッサは、街へ繰り出した。だがその表情は暗い。

以下略



26: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:36:01.93 ID:wOPwqajX0
暗澹とした気分では面白くない。散策くらいは楽しくやりたい。ネミッサはウィンドウショッピングと割り切り開き直りなった。そのせいで、学校が終わる時間を過ぎたことなどまるで気づかず、街の空気を楽しんだ。幸い補導されるようなことはなかったが、身体検査をされると、魔晶変化した短銃が見つかってしまうので、ちょっと安心していた。
気づいたときには遅かったが、まさか校門の前でマミを待ち伏せするはできない。不自然すぎる。可能であれば下校中を狙い、そこで偶然を装い話しかけるのが良いだろう。幸い、マミの部屋は何度も行っているのでそこから逆に学校に向かうようにすれば、途中で行き合うだろう。それでダメなら魔女狩りのパトロール中に街に出ているからそこを探せばいい。どうせほむらの言っていた転入日はまだだ。最悪明日でもいいのだから。

などと、気楽に考えているとあっさり見かけた。運がいい、とにまりとすると、一人下校中のマミに接触した。くせっ毛なのかロールの巻いた髪と、柔和なタレ目が特徴的だ。それと、中学生とは思えない凹凸のはっきりしたスタイル。男より、むしろ女性から注目されるその胸は特筆すべきなのだろう。
なによりその母性的な雰囲気に見ていてネミッサが和んでしまう。母親なんてものを持たないにも関わらず感じてしまうのだから、相当なものなのだろう。
以下略



27: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:36:36.88 ID:wOPwqajX0
「アンタも幸せになんなきゃだめだよ。マミちゃん」

次にあった時は携帯電話の番号とアドレスを交換しよう。心に誓った。ほむらの思惑なんか知るもんか。仲良くしてやる。
もう、失わない。

以下略



28: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:37:51.58 ID:wOPwqajX0
明朝、日が登り始めるとネミッサは活動を開始した。低血圧なのか、朝ごはんをもそもそと食べるほむらをほっといて出かける準備をする。ちなみに、ネミッサもほむらの部屋に一泊した。とは言えソファに寝っ転がっただけだが。

「転入って、明日でしょ。また今日もマミちゃんと会ってくるからね」

「……ウン」
以下略



29: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:38:21.43 ID:wOPwqajX0
だいぶ買い物に時間がかかったが、荷物を(家主には大変迷惑なことに)ほむら宅に置いても、丁度放課後に間に合ったようだ。ほむらの悲鳴が聞こえてきそうだが、ネミッサは無視することに決めた。下校中の学生の中、マミを認めるとまっすぐに近寄った。数人の同級生と歩いているようだが、誘いを断るように手を振るさまが見えた。魔法少女の生活が彼女の学生らしい生活を損なっている様に思う。勿体ない。

「こんにちは、マミちゃん」

「あ、ネミッサ。こんにちは」
以下略



30: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:39:50.23 ID:wOPwqajX0
ネミッサが体験する使い魔の結界は二度目だ。結界の模様からしてこの間と同じ使い魔と判断した。

(手を出すのは簡単だけど、さて、どーしようか)

「付いてきて。絶対に離れないでね」
以下略



31: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:40:24.29 ID:wOPwqajX0
ネミッサには合点がいった。こいつが悪名高き「QB」のやり方だった。ただ、気になるのは今回ネミッサにこの白い珍獣が見える……即ち魔法少女になれるといった点だ。

「おかしいなぁ、前は見えたりしなかったのに」

ネミッサのつぶやきに小首を傾げるQB。だが、契約を急くことを良しとしないのか、マミが間に入る。最初の大事な説明がなされていない。順を追って説明すべきだと諭した。
以下略



32: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:41:37.70 ID:wOPwqajX0
そして、運命が流転する。
翌日のほむらの転入。マミと鹿目まどかと美樹さやかの接触。詳しくは聞かなかったが、あまり良い接触にはならなかったようだ。いつもと変わらぬ無表情のほむらが暗く見えるのは、見間違えではなかった。押し殺したような声でネミッサを追い出した。ネミッサは泣いているものだと思ったが、どうやら歯を食いしばり悔しさをこらえているようだった。その状態でも涙一つ流さない姿に肩を抱いてあげたくなるほどだった。だが、それをほむらは求めない。欲しがらない。ただひとつ、自分の望むもののため自分すら偽っているのだから。
おさげ髪の眼鏡をかけた少女は泣いていた。ただはらはらと涙を流すほむらの幻が、ネミッサには見えた。

「涙に逃げないホムラちゃんの代わりにアンタが泣いてるのね。どれだけ強いの。何がそこまでさせるの?」
以下略



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