過去ログ - 京太郎「悪女」
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2: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:22:54.21 ID:IvaGbYZyo
私、竹井久は自分言うのもなんだがいい性格をしていると思う。
あぁ、無論ここで言う「いい性格」というのはいい意味ではなく悪い意味で。
楽しいことが大好き、人の驚く顔を見るのが大好き、人をからかうのも大好き、悪巧みが大好き。
そして、自分が欲しいものは何が何でも手に入れたくて仕方がない。
そんな性格。
以下略



3: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:23:57.77 ID:IvaGbYZyo
しばらくして全員が揃い、部活が始まった。
卓を見ると私以外の女子4人が麻雀を打っている。

今年の女子1年生は粒揃いだ。
東場の火力はピカ一の片岡優希。
以下略



4: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:24:37.53 ID:IvaGbYZyo





以下略



5: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:26:16.92 ID:IvaGbYZyo
私は席を立ち画面を覗き込みながら声をかけてみた。

「今はどんな感じかしら?」

「あっ、えっと、今はオーラス29,300点持ちの2着です。トップとは4,500点差です」
以下略



6: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:27:01.63 ID:IvaGbYZyo
「ない、です」

「よろしい。ただ、100点をあげられない一番の理由は須賀君が聴牌チャンスを下げる打牌をしているからよ?」

「えっ、えぇ? これで、ですか?」
以下略



7: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:28:09.86 ID:IvaGbYZyo
いくら指導に割く時間を取るつもりはないといっても、完全無視と言うわけにはいかない。
咲は中学からの付き合いとということもあり須賀君とは仲がいいし、優希も彼には懐いている。
意図的に仲間はずれにすると部が分裂してしまう。
蔑ろに扱いすぎて辞めてもらわれると士気に関わる。
つまり、今の段階で辞めてもらうわけにはいかないのだ。
以下略



8: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:28:53.35 ID:IvaGbYZyo
そう言いながら、私は笑う。須賀君が思い通りの反応をしたことに。自分の思い通りに進んでいることに。
須賀君が牌譜の取り方を覚えてくれれば任せられることが増える。
今まで牌譜の整理やネト麻のデータ集計などは主にまこがやっていたことだが、それを須賀君に任せることが出来るだろう。
これでまたひとつ、メンバーの負担を減らすことが出来る。
そんな私の黒い企みなど気づきもしないように、須賀君は何か照れくさそうに笑っていた。
以下略



9: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:29:31.88 ID:IvaGbYZyo
「あー、今日もよう打ったのぅ」

「おなかへったじょー……」

部活の時間が終わり、まこが背伸びをしながら言った。
以下略



10: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:30:49.33 ID:IvaGbYZyo
全員が出て行ったところで私は須賀君に向き直った。

「さーって、はじめましょうか」

「うっす!」
以下略



11: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:31:51.96 ID:IvaGbYZyo
「な、なんとか」

いろいろといっぺんに言い過ぎたかしら?
須賀君は煮詰まった顔をしながら自分で書いたノートを見つめている。
とは言え、覚えてもらわねば困る。
以下略



12: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/07(木) 23:33:08.24 ID:IvaGbYZyo
あれから部室の後片付けをして、私と須賀君は部室を出た。
それなりの時間だが、もう夏ということもありまた薄暗い程度だった。

「疲れた……いや、でもこれからまたさらに疲れるのか……」

以下略



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