過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:14:28.56 ID:sFFUNv8Z0
「響、明日でないと高木殿はいらっしゃらないのでは?」
「せっかくここまで来たんだし、事務所の人達に挨拶くらいしたってバチは当らないさー」

 外で、何やら声が聞こえる。律子は玄関へ行き、ドアを開けた。

以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:16:04.22 ID:sFFUNv8Z0
 沖縄生まれだという響は、美希の良い遊び相手になっていた。

 もとい、おもちゃという表現が正しいのかも知れない。
 響にその気は無いのだが、一方的に美希に振り回される事が多いようだ。
 今日も美希は事務所のソファーに腰掛け、響の長い黒髪を撫でながら恍惚とした表情を浮かべている。
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:17:40.67 ID:sFFUNv8Z0
「もし、萩原雪歩」
 穏やかで丁寧な声に、雪歩は振り向いた。

 見ると、貴音が湯のみと急須を持って立ちつくしている。
「響にお茶を淹れてあげたいのですが、お茶っ葉はどこにあるのでしょう?」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:19:47.56 ID:sFFUNv8Z0
 人数分の湯飲みを用意し、ソファーにお茶を持っていく時には、雪歩の顔は既にほころんでいた。
「あっ、雪歩、お茶ありがとう! でも何で笑ってるんさー!」
「あわわ、響ちゃんごめんね! つい――」
「雪歩もこっち座るの! 響の髪、半分あげるね」
「ふふっ、この指触りは真、癖になりますね」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:22:01.77 ID:sFFUNv8Z0
「あれっ、何で他の人達が使ってるの? 律子、場所合ってるよね?」
 さん付けで呼びなさい、と美希に注意するのも忘れ、律子はジュピター三人の顔を一人一人順番に見た。

 金の短髪で長身の男は伊集院北斗、反対に小柄で幼い顔をした少年は御手洗翔太。
 そして、律子達から見て一番奥にいた青年が、彼らのリーダーである天ヶ瀬冬馬だ。
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:23:39.11 ID:sFFUNv8Z0
 響は、顔がカァーッと熱くなった。
 自分の落ち度を指摘されたせいもあるが、貴音のことも責められるのは我慢できなかった。
「違う! 自分はちょっと寄り道しちゃったから遅れたんだけど、貴音は違うさー!
 貴音は――」

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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:25:35.22 ID:sFFUNv8Z0
「そうは言っても、どのように行えば良いでしょうか」
 961のレッスンを行っていた男性のコーチは、少し困惑した表情で律子に聞いた。
 突然の提案に戸惑っていたのは律子も同じであったため、どう返答して良いのか律子は迷った。

「そうですね―――基礎練は、私達も一緒に参加できると思います。
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:27:45.33 ID:sFFUNv8Z0
「曲名は『The world is all one !!』という曲です。
 本当は、五人くらいのユニットで本日お披露目できれば良かったのですが――」

 律子が曲を簡単に紹介する。
 ここしばらく、765プロのアイドル皆で練習をしている、明るい曲調のナンバーだ。
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:30:32.14 ID:sFFUNv8Z0
「んな訳ねぇだろ。レベルの低いダンス見せやがって」
 開口一番、冬馬が悪態をついた。

「一人を除いて、それなりに実力があるのは認めるよ。
 だが、センターで踊っていたヤツにレベルを合わせてたんじゃ、このユニットじゃあトップに立てねぇ」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:32:36.78 ID:sFFUNv8Z0
「では、『Alice or Guilty』という曲です。ご覧下さい」
 961のコーチがジュピターの曲を紹介する。
 765側を含め、不思議な緊張感が部屋の中を包んだ。

 曲の振り付けは全体的にゆったりしているものの、ジュピターのダンスは一挙手一投足に隙の無さを感じさせた。
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