過去ログ - 透華「活きのいいのを見つけましたわ!」純「なんだか悪寒が・・・」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 19:52:16.37 ID:66/cPmyI0
一「透華、何を見てるの?」
国広一は紅茶を入れる手を止めて、現在の雇い主である少女に声をかけた。
彼女がこの屋敷に来てから数ヶ月、ようやく細々とした決まりごとも覚えてきたところだ。
声をかけられた先、金髪のお嬢様龍門渕透華は難しい顔でパソコンのモニターを眺めていた。

透華「優秀な打ち手が必要ですわ」
それは、ここしばらく何度か二人の間で話題に上がっていたことだ。

透華「いくら私(わたくし)が天才美少女雀士といえど、一試合でニ人分打つことは不可能。
高等部に上がって団体戦に出るにはあとニ人、普段から四人打ちでやる為に少なくともあと一人は
骨のある人材を早急に見つけたいところです。…いい加減三麻だけでは衣も飽きるでしょうしね」ボソッ



SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 19:54:28.14 ID:66/cPmyI0
一(結局はそれだよねー。相変わらず衣に甘いなあ、まあ気持ちはわかるけど・・・)

透華「そこで!この掲示板ですわ!!」

ディスプレイに写し出されていたのはアルファベットの羅列、どうやら外国の掲示板のようだ。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 19:56:34.27 ID:66/cPmyI0
透華「ハギヨシっ!もう一度先ほどのページを」
ハギヨシ「はっ、透華お嬢様」シュタッ

どこからともなく現れた執事がポンとEnterキーを押すと、翻訳ツール
(龍門渕グループが開発した最新の翻訳エンジンにハギヨシが手を加えたもの)
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/13(月) 19:57:49.75 ID:nSURFKeGo
読みにくい


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 19:58:53.71 ID:66/cPmyI0
すいません、改行します


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:02:56.78 ID:66/cPmyI0
透華「それで?そのJunの実力の程はどうなっていますの!?」

ハギヨシ「公式戦への参加歴がなく、牌譜の類(たぐい)は見つけられませんでしたが、別の記録はありました。

これは先月ギーセン行政管区にて非公式で行われた室内ギャンブル競技大会の各種結果です。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:06:41.63 ID:66/cPmyI0
〜一週間後〜


透華「着きましたわ!」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:10:08.85 ID:66/cPmyI0
側に仕えるようになって分かったことだが、彼女は天才ではない。
いや、確かに才能はあるが、それだけではなかった。
彼女はそれ以上に努力の人なのだ。

その気になれば何でもしてもらえる環境にありながら、人に任せるのを良しとせず、
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:12:14.96 ID:66/cPmyI0
透華「ぜい、ぜい・・・。ここにっ、Junがおりますのね!」

一「いや、まだそうと決まったわけじゃ・・・」

透華「いーえ!ここまで来たのです、絶対いるに決まっちゃってますわ!」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:16:22.95 ID:66/cPmyI0
--------------------------------------------------------------------------------
-----------------------------------20分後

一「チェック。わー、これで5連続のファイブカインドだよ。今日はついてるなー」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:18:26.65 ID:66/cPmyI0
???『迷惑かけたなアンタら。こいつらこの辺りの店で一見の客を見つけてはケチなイカサマで
金を巻き上げようとするチンピラだ。先月シメたと思ったんだが・・・もう戻ってきてやがったか。
今度はちょっとやそっとじゃ忘れないよう、深い思い出作ってやんなきゃな』

オッサンA『ジュン、手加減してやれよ 。可愛らしいお嬢ちゃんたちにゃあ、ちょっとばかりきつい光景だろうしよ』
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:20:44.92 ID:66/cPmyI0
オレが望んでいたのは変化だった。

そこそこ経済的に余裕のある家庭に生まれ、周りの親戚はいわゆる難関大学の受験から
大手企業への就職と皆進んでいく。オレもそんな風に育てられたし、特に疑問に思うでもなかった。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:22:11.86 ID:66/cPmyI0
------------------------------------------------------
純ママ「純、また連盟から招待状が来ていたわよ。今度の州選抜に是非って」

純「あー、適当に無視しといてよ。学生同士の堅苦しいノリは苦手だ」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:24:41.16 ID:66/cPmyI0
純「・・・ちっ、しくった・・・。」

つい売り言葉に買い言葉で言い返してしまったが、父親の言い分の正しさも理解はしている。
ただ自分には、そんな生き方は難しいだろうなと思うだけだ。3日前の口論を思い出し、
いまいち出口の見えないモヤモヤした気持ちを抱えながら、バーにやって来ていた。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:26:32.45 ID:66/cPmyI0
純「初対面の相手にそんなことを言われて、ハイそーですかと答える奴がいたら会ってみたいね」

透華「賭けをしましょう。麻雀勝負でわたくしが勝ったら、あなたには明日の今ごろ機上の人になっていただきます」

純「で、もしオレが勝ったなら?」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:27:40.96 ID:66/cPmyI0
しかし数々の勝負で培った観察眼を持ってしても、冗談や駆け引きで言っているようには見えない。

その顔に有るのは負けることなど微塵も考えていない純度100%の自信と、
自分以外の誰かのために全力を尽くすという真摯さだけだった。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:29:59.48 ID:66/cPmyI0
純「あー、分かったよ。どうも承諾しねーと帰って寝ることも出来なそうだ。
で?アンタと俺の差しウマ勝負でいいんだな?」

透華「ええ、ちょうどあちらのテーブルが卓割れして似たようなモブ顔が二人残っています。
シンプルに半荘勝負で得点の多かった方の勝ち、でどうですかしら?」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:31:25.91 ID:66/cPmyI0
東:モブA(25000) 南:透華(25000) 西:純(25000) 北:モブB(25000)

ルール:東南戦 アリアリ・赤3・ウマオカ無・ダブロン,トリロン無

東1局 15巡目
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:33:44.27 ID:66/cPmyI0
透華「・・・? 今年の春からですが、それがどうかしまして?」

純(なるほどな。東1では手の進みが遅いと見るや平和三色から喰いタンに移行・・・
東2じゃ、上家のテンパイ気配を感じてニ副露からの回し打ち。教科書通りの綺麗な打ち方だ)

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:35:05.09 ID:66/cPmyI0
------------------------------------------------------------------
祖父は僧侶だった。

元は国交省の官僚だったのが、出向先で寺院の住職と意気投合、土地に住み着き
最終的にその寺を継いでしまった。5年前に他界した大酒飲みでギャンブル狂いの生臭坊主。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/13(月) 20:36:55.13 ID:66/cPmyI0
東3局 親:純
モブA:25200 透華:26300 純:25700 モブB:22800

純「チー!」タンッ

以下略



47Res/32.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice