過去ログ - 恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」
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2013/06/15(土) 22:50:32.94 ID:aEntuCFko
最初に向かったのは昨夜突き止めたアパートだった。
オルバの話を聞く限り、最悪そこで二人同時に相手取ることになっても負けはしないだろうという計算だ。
階段を登り、魔王の済む201号室の前に立つ。
ドアの脇には「真奥貞夫」「芦屋四郎」と書かれた表札があった。
以下略
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2013/06/15(土) 22:51:11.93 ID:aEntuCFko
恵美(お前が)
恵美(数えきれないほどの人間達を殺してきたお前が、そう言うのか)
恵美(人間のようなふりをしてそう言うのか――!)
以下略
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2013/06/15(土) 22:51:57.63 ID:aEntuCFko
恵美「このっ……悪魔の分際で!」
恵美「忠臣ヅラなんかするな……正しいことをしているような顔をするなああああ!」
言いながら、両手で逆さに握った聖剣をアルシエルの身体に突き刺す。
以下略
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2013/06/15(土) 22:52:56.86 ID:aEntuCFko
恵美は電車から幡ヶ谷駅に降り立った。
道中、じろじろと見られた気がしたのは、服に点々と着いている血の跡のせいか。
それとも抑えきれない殺意のせいか。
それもどうでもいいことだった。
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2013/06/15(土) 22:53:37.81 ID:aEntuCFko
辺りが静寂に包まれる。
店員も、客も、誰もが何が起きたか分からないように呆然としている。
その中で、仕留め損ねた、と恵美が舌打ちした。
それがきっかけだったか、
以下略
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2013/06/15(土) 22:54:21.77 ID:aEntuCFko
不快さをあらわにした顔で恵美が問う。
恵美「……どういうこと? 魔王が人をかばうなんて。バイトごっこはまだ続けるわけ?」
真奥「……どういうこと、ってのは俺のセリフだよ……」
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2013/06/15(土) 22:54:52.07 ID:aEntuCFko
真奥(……これが、力で征服しようとした報いか)
自嘲する。そして覚悟を決める。
元々相手とは殺しあった仲だ。
最早この場は戦って事を収めるしかないのだと。
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2013/06/15(土) 22:55:30.00 ID:aEntuCFko
真奥(……)
真奥「ちー……ちゃん」
真奥「ごめん、約束……守れなくて……ソフト、クリーム……」
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2013/06/15(土) 22:56:09.51 ID:aEntuCFko
恵美(……誰か、話して、る……?)
かろうじて見えるのは、法衣の男と、黒翼を生やした少年。
恵美(……天使……?)
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2013/06/15(土) 22:56:46.78 ID:aEntuCFko
恵美「ッ!?」
真奥「お」
漆原「げ、起きた。平和だったのに……」
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2013/06/15(土) 22:57:18.19 ID:aEntuCFko
そう、夢だ。
内容はよく覚えていなかった。
ただ、何かとても良くない夢だった。
それだけが印象に残っている。
以下略
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