1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:03:47.12 ID:beAzPYdzo
※注意事項※
このSSは、「モバマス×スカイハイ」です。
スカイハイという作品を扱っているため誠に申し訳ありませんが、登場人物が死にます。
タイトルで分かる人もいると思うのでここで言いますが、このSSでは前川みくが死んでしまいます。
この事が本当に許せない方は、読む前にブラウザバックすることを推奨します。
この事が許せる方、許せないけど内容が気になる方、「みくにゃん愛してる! たとえみくにゃんが死んでも愛してる!」という方などは、少しの間お付き合いくださいませ。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:05:47.50 ID:beAzPYdzo
Phase 1
監督「よーし、OK! みくちゃん、よかったよー」
みく「本当ですかにゃ! にゃふふ、一発でOK出しちゃうなんて、やっぱりみくは天才なのにゃ!」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:06:50.26 ID:beAzPYdzo
お仕事がなくなってからは、毎日毎日レッスンをしていた。お仕事を貰うためには、みくのレベルを上げないといけないからね。
ちひろさんが暇な時には一緒に外に出て街頭活動をしてみたけれど、あんまり成果は上がらなかった。
オーディションも、沢山受けた。でも、全部落ちてしまった。
みくの頑張りが足りないせいか、Pチャンはいつも悲しそうな顔をしていた。
そんなPチャンを心配そうに見ているとき、みくと目が合うとPチャンはいつも決まって『みく、ごめんな』と言うのだった。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:08:30.81 ID:beAzPYdzo
みく「Pチャーン! みく、疲れたにゃあー」
あの頃はみくのお仕事が終わると、Pチャンはいつも、よくやったな、ってみくの頭を撫でてくれた。
今日は久しぶりのお仕事だったから、絶対に撫でてくれるはず。
早く撫でてほしくて、撮影の様子を見ていたPチャンのもとへ走っていく。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:09:41.02 ID:beAzPYdzo
スタッフA「前川さん! 上! 危ない!」
みく「え?」
天井からみくの頭めがけて、照明が落ちてきていた。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:12:02.81 ID:beAzPYdzo
Phase 2
気が付けば、そこは真っ暗な世界。もう夜になってしまったのだろうか。
……何も思い出せない。けれど、少しずつ思い出してきた、ような気がする。
たしか、みくはスタジオで撮影をしていたはず。でも、周りを見回しても誰もいない。
周りにあるのは、枯れた木のようなものだけ。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:14:17.59 ID:beAzPYdzo
???「ようこそ、怨みの門へ」
みく「うわあっ!」
真っ黒な衣装を身に纏ったその人は、いきなりみくの目の前に現れた。いきなりすぎて、思わず叫んでしまうほど驚いてしまった。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:15:11.01 ID:beAzPYdzo
みく「待って!」
イズコ「何?」
みく「あ、あの、一緒にいてほしいな、って。こんな所に一人でいたら、おかしくなりそうで」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:16:06.82 ID:beAzPYdzo
みく「のっ、呪い殺す!?」
イズコ「ただし、人を殺めたものは地獄へ行き、再生のない苦痛を味わうことになるわ」
みく「呪い殺すだなんてとんでもないにゃ! そんなこと、みくはしないよ!」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:17:11.93 ID:beAzPYdzo
Phase 3
ちひろ「プロデューサーさん、みくちゃんのご両親、明日には来れるそうです」
P「……そうですか」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:18:38.19 ID:beAzPYdzo
P「ちひろさん、何するんですか」
ちひろ「ごめんなさい、すぐにプロデューサーさんを止める方法が、他になくて」
ちひろ「プロデューサーさん、それだけは、それだけは言っちゃ駄目です」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:20:30.18 ID:beAzPYdzo
イズコ「さて、どうする? まだこっちにいる?」
うん。きっと、ちひろさんは大丈夫かもしれない。でも、Pチャンの事が心配だから。なんだか、今にも消えてしまいそうで、とっても心配なの……
イズコ「いつ戻ってきてもいいわ。でも、決断の期限は守って頂戴」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:24:15.05 ID:beAzPYdzo
その時、みくは気づいていなかった。プロデューサーのアパートに着くまで、二人の重なった手の位置が、少しもずれていなかったことに。
みくと別れ、怨みの門に戻ったイズコの前に一匹の蛙が現れた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:25:26.81 ID:beAzPYdzo
Phase 4
アパートに着くなりベッドに倒れこみ、翌朝まで死んだように眠ったPチャン。
Pチャンの枕は、涙で濡れていた。どんな夢を見ていたか、想像がつく。あっているかどうかは別としてね。そもそも夢を見ていたのか、とかそういうのはなしにゃ!
きっと、みくの夢を……ゴホン。なんでもないにゃ。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:26:30.81 ID:beAzPYdzo
それから数時間後。事務所に、みくのパパとママがやってきた。
久しぶりに見るパパとママは、少しやつれてるように見えた。無理もない、自分の子どもが死んでしまったのだから。
子どもが死んで悲しまない親がどこにいるのだろうか。もしいたら、そいつはとんでもない奴だにゃ。
P「お父様、お母様、おはようございます。この度は本当に申し訳ございませんでした」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:27:27.73 ID:beAzPYdzo
ちひろ「みくちゃんのご両親、とても強かったですね」
P「そうですね、俺とちひろさんの前じゃ涙一つ見せなかった。きっと、親になると強くなれるんでしょうね」
ちひろ「あはは、私たちじゃいつまでも勝てそうにありませんね」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:29:11.94 ID:beAzPYdzo
それから、Pチャンとちひろさんは事務所に戻ってきた。事務所の空気は、まだ重い。
みくがもう大丈夫かもなんて思っても、人の心はすぐには変わらない。やっぱり、まだまだ心配だ。
ちひろ「プロデューサーさん。みくちゃんの衣装、どうしましょう」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:32:39.38 ID:beAzPYdzo
ちひろ「それに、嘘だとしてもそんなに嫌そうにして……その辺にみくちゃんがいて聞いてたらどうするんですか? 絶対悲しそうな顔してますよ?」
ちひろ「プロデューサーさん、前に言ってたじゃないですか。『誰が何と言おうと俺は絶対にみくのファンをやめたりしないぞ!なんてったって俺は』」
P「きゃああああああもうやめてえええええええ」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:37:48.63 ID:beAzPYdzo
Phase 5
みく「ただいまにゃあ!」
イズコ「どうだった? あなたのいない世界は」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:38:42.38 ID:beAzPYdzo
みく「んと、それで、行き先の話なんだけどにゃ」
イズコ「決まったの?」
みく「うん、天国に行こうかなって。また生まれ変わって、トップアイドル目指すのも悪くないかなーって思ったのにゃ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/07/02(火) 23:42:26.69 ID:beAzPYdzo
みく「そんな! じゃあ、どうしたらPチャンとちひろさんを守れるの?」
イズコ「人によって引き起こされることは、人の力でどうにかすることができるわ」
みく「……あ! じゃあ、霊が悪さをするのなら!」
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