過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:17:45.89 ID:OcKQEmd6o
千穂(けど、……こういう形になっちゃうとは思わなかったなぁ)

真奥と恵美の前に、実の子ではないとはいえ娘であるアラス・ラムスが現れたのはつい先日だ。
結果として、彼らは擬似的な夫婦、家族に近い形態を取ることとなった。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:18:16.61 ID:OcKQEmd6o
真奥「……ちーちゃん? どうした?」

千穂「いえ、あの……」

言いかけた質問の代わりに、もう一つ確認したかったことを聞く。
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:18:45.54 ID:OcKQEmd6o
駄目だ。千穂が嘆息する。
この人には、もう少し具体的に話さないといけないんだ。

千穂「真奥さん、ちょっと真面目に想像してみてくださいね?」

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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:19:12.22 ID:OcKQEmd6o
静かに深呼吸をして、彼女は席を立った。

千穂「ちょっと早いけど、もう戻りましょう、真奥さん」

真奥「え、ちーちゃん、ちょい待ってよ」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:19:43.45 ID:OcKQEmd6o
【夏の夜】

恵美「さて、今日の夕食は私と芦屋で作りました。私が作ったものを当ててみなさい」

真奥「……何そのクイズって言うより罰ゲームみたいなの」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:20:09.93 ID:OcKQEmd6o
鈴乃「少し出てくる。待っていてくれ」

食事が終わり次第彼女がそう言って部屋を出て、待つこと十分少々。
貞夫と私でアラス・ラムスの相手をし、芦屋が洗い物をして、漆原がダラダラしていると、玄関のドアが開いた。

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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:20:43.37 ID:OcKQEmd6o
恵美「で、何で急にスイカ割り?」

鈴乃「夏だからな。一度はやってみたかった」

鈴乃「花火もしてみたいんだが、ここではちょっとな。今度どこかでやろう」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:21:21.07 ID:OcKQEmd6o
恵美「それ以前に、あれでスイカは割れないわよね」

鈴乃「逆に割れてしまっても食べづらいだろう? 最後に包丁で綺麗に分ければいい」

彼女は、殊の外楽しそうだった。
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:21:47.42 ID:OcKQEmd6o
【もしも】

虚ろな空間。
虚ろな意識。

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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:22:15.68 ID:OcKQEmd6o
恵美「……ねぇ、どうしてそんなに頑ななの?」

返答があった。

――当たり前でしょう。あいつはお父さんを殺した敵よ。
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:22:49.90 ID:OcKQEmd6o
真奥「恵美。……大丈夫か、恵美?」

彼の心配気な顔が見える。

辺りを見渡した。
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