28: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/18(木) 23:23:47.76 ID:MIJGATeG0
   
  「軽率、でした……」  
  この日、八重樫と木ノ下は江田宅に訪問していた。  
  三人は一つのテーブルに掛ける。隣並びの二人の向かいに座っている夏子は、怒るでもなく、悲壮に暮れるわけでもなかった。  
    
29: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/19(金) 00:01:31.61 ID:btIPL5cy0
  
 「八重樫さん。木ノ下くん」 
 どこか粛然とした風の夏子は、二人の目を見つめる。 
  
 「……?」 
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/19(金) 12:11:01.74 ID:8La8AsIAo
 これは期待 
31: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/19(金) 23:15:58.96 ID:VC9VX1go0
  
 「さて、どうしたもんかね……」 
 一砂が帰宅する前にと江田宅を後にし、日が暮れかけている帰路を二人は辿っていた。 
  
 「木ノ下くんは普通に接するつもりじゃなかったの?」 
32: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/20(土) 01:03:12.74 ID:KQS4xPSf0
  
 「はいどーぞぉ」 
 ふて腐れ気味の慣用句を述べながら、ハルは三つの珈琲をテーブルに置いた。割と適当に。 
  
 「ありがとうございます……なんか、新鮮ですね」 
33: ◆wPpbvtoDhE
2013/07/20(土) 01:29:22.97 ID:KQS4xPSf0
  
 「なんかあの人ってさ、どことなく八重樫に似てねぇか?」 
  
 「あの人ってハルさん?」 
 話題に連れて一砂もカウンターを一瞥する。 
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/27(土) 17:10:57.99 ID:AGWjKiXOo
 懐かしいな、羊のうた 
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/31(水) 23:06:53.75 ID:Omi4TKTK0
 期待 
36: ◆wPpbvtoDhE
2013/08/25(日) 22:42:29.70 ID:CKIXIKcR0
   
  久々に三人で会話をして以来、八重樫と木ノ下は店に来訪する機会が増えていた。  
    
  「今日は忙しそーだなぁ」  
  カウンターの端に二人は座り、いそいそと駆け回る一砂姿を時折目で追っていた。  
37: ◆wPpbvtoDhE
2013/08/25(日) 23:14:25.89 ID:CKIXIKcR0
  
 「じゃあ、注文決まりましたら呼んでください」 
 一砂がテーブルを離れようとした、その時だった。 
  
 「あ……あの……」 
38: ◆wPpbvtoDhE
2013/08/25(日) 23:43:05.27 ID:CKIXIKcR0
  
 「高城ー、八重樫サン怒って帰っちまったぞ」 
  
 「え?えぇ……」 
 せかせかとカウンター内を動き回りながらも、一砂は木ノ下に返事を返す。 
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