26:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:18:44.34 ID:4aigMyjso
珠美「…悔しかったんです…」
歌鈴「試合以外の事、ですよね…」
27:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:19:24.82 ID:4aigMyjso
珠美「珠美は!どちらも全力で頑張ってます!そりゃ、まだ結果が出ていません!
アイドルだってまだまだ未熟だし、剣道もっ!でも、どっちも舐めてなんかない!
どっちも片手間になんかやってない!珠美は!いつだって全力でっ!」
28:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:20:03.64 ID:4aigMyjso
話を聴けば聴くほど、怒りを覚えてきました。
私の憧れの珠美ちゃんを、ものすごくバカにされたように、私には聞こえたのです。
私は、思わず珠美ちゃんを抱く腕に力を込めます。
29:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:20:55.68 ID:4aigMyjso
私は、悔しかった。許せなかった。
ただひたすらに一生懸命なだけの珠美ちゃんを、認めない人々を。
そして、傷ついている珠美ちゃんに対して、何もできない自分自信の無力さを。
30:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:21:55.67 ID:4aigMyjso
珠美「…くちゅん!」
梅雨の季節とはいえ、夜はまだ冷えます。
31:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:22:29.74 ID:4aigMyjso
珠美「…道明寺殿?」
歌鈴「…そ、その、…あの、ですね…その…」
32:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:23:22.20 ID:4aigMyjso
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珠美「どうしてこうなった」
33:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:23:49.45 ID:4aigMyjso
いえ、その、全く外れというわけではないんですが…
ですが、小さい妹という願望も無いわけではなく…
えええと、で、ですが、とにかく、珠美ちゃんのような妹が欲しかったのは
事実なわけでして…いえ、珠美ちゃんが小さいからいいわけでなく、
34:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:24:37.91 ID:4aigMyjso
私が一人で入るには若干広すぎる湯船。
二人で入るには、心もち狭い気がしないでもありませんが、今、私と珠美ちゃんは向かい合って湯船に浸かっています。
いろいろあって、少し疲れましたが、なんだかいい気持ちです。そんなふうにくつろいでいますと、
35:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:27:34.24 ID:4aigMyjso
歌鈴「……私は…与えられたものを受け取るしかしてきませんでしたから…」
この家に生まれ、娘として育てられ、巫女と言う役割を『与えて』もらって。
今でも、巫女としてはまだまだ未熟で、一人で自信もって出来る事は、それこそ境内の掃除ぐらいです。
36:1 ◆lWfjP4x3Ao[saga]
2013/07/16(火) 21:28:24.26 ID:4aigMyjso
珠美「…道明寺殿…」
珠美ちゃんが、困ったような、心配してるような声で、私に呼びかけます。
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