過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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47: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:44:52.19 ID:hNGXiUBs0
「そう、『樹形図の設計者』です。世界最高のスーパーコンピューター。
地球上の分子一つ一つを計算して事象を弾き出すオーバーテクノロジー。
これを使って七人全てを予測演算したんです。ただそこには一つ面白い結果が出たんですねー」

あくまでマイペース。
以下略



48: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:46:23.67 ID:hNGXiUBs0
「つまり、俺は途中までは絶対能力者に至る道筋通りに成長するってことか」

そして一歩か二歩か三歩か、届かずに終わる。
そう言われると酷く複雑な気分だった。

以下略



49: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:47:13.29 ID:hNGXiUBs0
木原病理は淡々とそう言った。
言葉の意味を咀嚼して脳が理解するまで、幾許かの時間が要った。
そして垣根帝督は予想が当たってしまったことを知る。
嫌な予感だけは、本当によく当たる。この現象は一体何なのだろうか。

以下略



50: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:47:47.04 ID:hNGXiUBs0
全てが機械仕掛けの神の頭脳と、目の前にいる木原病理の筋書きだったということか。

(そうだとするなら―――)

これまでの経験は一体何だったというのだ。
以下略



51: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:48:42.62 ID:hNGXiUBs0
「ムカついた。ああ、ムカついたぜ最ッ高に。
ムカつきすぎて……テメェを殺さなくちゃ気が済まねえよ、オイ!!」

白い翼を生成、即座に躊躇なくそれを木原病理へと叩きつける。
そこに遠慮などなく、手加減などなく。あるのはただ濃密に凝縮された純粋なる殺意。
以下略



52: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:49:32.11 ID:hNGXiUBs0





以下略



53: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:50:00.97 ID:hNGXiUBs0
「差し詰め番外個体(ミサカワースト)、と言ったところかな」

少女は自らをそう呼んだ。
誰にも望まれていない、存在そのものが禁忌であること。
脈々と続いてきた生命の系譜から外れた異形であることを、おそらくは自覚した上で。
以下略



54: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:50:54.84 ID:hNGXiUBs0
そのために大覇星祭では奮闘したし、一方通行との決着もつけた。
一〇〇三二号や打ち止め、一九〇九〇号とも親交を深めた。
勿論一〇〇点満点だなんて言えるはずもないが、それでも多少なりとも『姉』でいられたと思っていた。
姉らしいことなんでほとんど出来ていないけれど、そんな中でも彼女たちは自分をお姉様と呼んでくれる。
ならばこそ、ほんの少しであってもお姉様らしくいられたのだろうと思っていた。
以下略



55: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:51:30.24 ID:hNGXiUBs0
「おやおや。もしかしてミサカたちのことを守ってあげてるとか思ってんの?
誰も頼んでないっつーの。そもそも一万人も殺しておいてそれでチャラになるって思ってるのが既に傲慢なんだよ。
分かるかなぁ、『お姉様』?」

声は全く同じ。妹達の声。打ち止めの声。自分の、声。
以下略



56: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:52:00.97 ID:hNGXiUBs0
かつて妹達と初めて会った時とは違う。
あの時は見た目こそそっくりで驚愕したものの、少し話してみればまるで別人だった。
そこに呆然とさえしたものだが、番外個体は本当に生き写し。
美琴の奥底に僅かに芽生えた恐怖感。それさえテレスティーナの計算通りなのだろうか。
しかし今はそんなことを考えている場合ではない。
以下略



57: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/23(火) 23:52:26.88 ID:hNGXiUBs0
「ま、さか……」

否定してほしかった。何を言っているんだ、と一蹴してほしかった。
だが美琴を壊すための番外個体がそんなことをするわけがなく。

以下略



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