過去ログ - 白坂小梅「め、目を瞑ってみて…」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:25:44.87 ID:Co8jNwAFo
小梅「そ、それがこの世で、い、一番深い闇、です…」

モバマス;師匠シリーズのクロスだけど
小梅はほとんど出てこないので注意



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白坂小梅(13)

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"あの子"



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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:30:01.40 ID:Co8jNwAFo
師匠から聞いた話だ。



大学一回生の冬のことだった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:37:23.24 ID:Co8jNwAFo
どれもはらわたを金属に変えられてしまったかのような底冷えのする感覚にとらわれたものばかりだ。
僕はその経験からなにかを得られているのだろうか。
それとも。

――深淵を覗き込むとき、深淵もまた我々を覗き込んでいるのだ――
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:42:26.77 ID:Co8jNwAFo
そうこうしているうちに大勢の観客が帰っていったようだった。
さっさと貰うものを貰って帰ろうと、会場内の廊下を歩いていく。

「ぉ、お疲れ様……です」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:45:53.66 ID:Co8jNwAFo
単純にラッキーだと思った。
同い年くらいの子ならばもっと良かったのだが。
なんてことを考えながら向き直ると同時に、

「っ!?」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:50:46.28 ID:Co8jNwAFo
耳鳴りが収まった。
僕は肩で息をしながら背後を見遣った。

……子供がいた。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:53:43.36 ID:Co8jNwAFo
ふと気付くと、さっきの子供は消え去っていた。
それから僕は給料を受け取った帰りに、ちらっとさっきのアイドルを見かけた。
アイドルの隣にはあの子供が立っていた。



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/11(日) 23:58:55.62 ID:Co8jNwAFo
バイトの帰りに、僕はオカルトの師匠の家へと寄っていた。

「こんにちは」

「よお」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:02:42.80 ID:CyCLCfbOo
僕はアイドルの隣にいた子供のことを説明した。

「子供?」

「はい」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:06:28.24 ID:CyCLCfbOo
「ふーん。あの子が怖いんですか」

「あぁ? 挑発してるつもりか」

「いいえ? ちょっと安心してるんです。師匠にも怖いものがあるんだって」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:10:01.04 ID:CyCLCfbOo
とんだ出費だったが、友人に協力してもらってかのアイドルのライブチケットを入手できた。
友人には「お前に小梅ちゃんの良さがわかるとはな! どっちかってーと涼ちゃん派だと思ってた」と言われたが、
まさかそのアイドルに幽霊が憑いてるからとは言えなかった。

そしてライブ当日。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:12:46.46 ID:CyCLCfbOo
師匠は観客席の両サイドにある狭い通路に入っていく。
『関係者以外立ち入り禁止』という注意もまるで意に介していない。
なんとか追いついた僕に師匠はなにかを投げてよこした。

「それ付けてろ」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:19:21.01 ID:CyCLCfbOo
と、

「!」

師匠が足を止めた。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:24:05.08 ID:CyCLCfbOo
ぼお。ぼお。
暗闇からずるりと真っ黒な腕が三本垂れ下がる。
子供がぼうんやりとそれを見上げた。
すると、

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:27:06.52 ID:CyCLCfbOo
「君!」

後ろから声がかかる。
振り返ると、スーツ姿の男がこちらに歩いてきていた。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:30:41.62 ID:CyCLCfbOo
そこらへんの喫茶店に入って、僕たちは腰を落ち着けた。
と、突然師匠が胸元に手を突っ込んだ。

「なっ、しっ師匠っ?」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:36:56.43 ID:CyCLCfbOo
「なんなんです、これ」

「これは魔除け……だな。クソが。バカにしやがって」

どういうことなのかまったく理解が追いつかない。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:40:55.05 ID:CyCLCfbOo
「『本人も霊感があるようで、いろいろ見えるらしい。"あの子"という幽霊の友達がいる』……これって」

やっぱりあのアイドルに憑いてる幽霊なのか。というか幽霊と友達ってどういうことだよ。
本当に見えているのか…?
アイドルだし演技じゃないのか。でも"あの子"がいることは僕もこの目で見ている。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 00:45:05.90 ID:2i1Etsnv0
おっ、なんという俺得クロス


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:52:05.96 ID:CyCLCfbOo
ウェイトレスが二杯目の紅茶を持ってくると同時に師匠も席へ戻ってきた。
メモを持っている。

「あ、コーヒーおかわり」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 00:57:36.62 ID:CyCLCfbOo
「じゃあ、なんなんです?」

師匠はコーヒーに口をつけて、あち、と言った。

「意富加牟豆美命って、知ってるか」
以下略



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