過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/10/07(月) 19:42:12.53 ID:0AsOA6Dxo
「ときどき怖くなりませんか?」
俺の質問に、部長はちょっと意外そうな顔をした。
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2013/10/07(月) 19:42:38.90 ID:0AsOA6Dxo
「でも、通り過ぎていくものばかりじゃないよ。傍にいなくなったからってこの世からなくなるわけでもない。
連絡先さえ知ってれば、卒業してからだって音信不通になるわけじゃない。
留まるものもあるし、新しくやってくるものだってある。なくなるのが怖いなら、なくさないようにしっかりと掴んでおかないとね」
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2013/10/07(月) 19:43:05.19 ID:0AsOA6Dxo
「俺に教えたら、きっと後悔しますよ」
「……知ったら後悔するようなアドレスなの?」
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2013/10/07(月) 19:43:42.35 ID:0AsOA6Dxo
「いや、でも二年のときは部長じゃなかったし」
「先輩って呼んでました」
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2013/10/07(月) 19:44:08.83 ID:0AsOA6Dxo
「それでも、もう部長じゃなくなるんだから……部長って呼ぶのは、変ですよね」
「うん。でも、まあ。好きに読んでよ。あ、赤外線のデータで名前も表示されるっけ」
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2013/10/07(月) 19:44:57.25 ID:0AsOA6Dxo
◇
文化祭の前日、俺が家に帰ったときには時刻は夕方五時を過ぎていた。
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2013/10/07(月) 19:45:24.01 ID:0AsOA6Dxo
それでも妹は、「おかえり」と震えた声で返事を寄越して、顔をあげてくれた。
どうかしたか、と訊こうとした。でも、訊いていいのか分からなかった。
訊いて俺にどうにかできることなのか、分からなかった。自分が何かの役に立てるかさえ分からない。
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2013/10/07(月) 19:45:51.92 ID:0AsOA6Dxo
「……何かが不安?」
「ちょっと違う」
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2013/10/07(月) 19:46:19.74 ID:0AsOA6Dxo
俺は妹のところに歩み寄って、枕に顔を埋める彼女の頭を少し撫でた。
そんなことをしている自分に嫌気が差した。いつものような自己嫌悪が、俺の心を支配する。
でも今は、俺の気持ちなんかより、妹をどうにか楽にさせてやりたかった。
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2013/10/07(月) 19:46:46.17 ID:0AsOA6Dxo
思わず同意の言葉が口から出そうになって、俺は必死に唇を閉ざした。
それから、一度深呼吸をして、
「ないよ、そんなの」と、そう答えた。
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