過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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244
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga]
2013/09/07(土) 22:42:45.69 ID:eVoQzYad0
「ったく、もう完全下校時刻もとっくに過ぎてるってのに。女の子が一人でこんなところにいたら危ねぇだろ」
記憶が錯綜していた。
初めて見る顔なのに、懐かしさを感じる。
以下略
245
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga]
2013/09/07(土) 22:50:43.09 ID:eVoQzYad0
「――あぁ、もしもし。小萌先生? 今大丈夫すか?」
聞き覚えのある名が少年の口から出たことに、頭に警戒と戸惑いが等分で浮かぶ。
以下略
246
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga]
2013/09/07(土) 23:04:05.85 ID:eVoQzYad0
昼間の件について詫びていると、すぐ横で少年が着ているトレンチコートを脱いでいるのが見えた。
一瞬良からぬ想像が浮かんだが、彼は黙ってそのコートを自分の肩にかけてくれた。
寒さで肩が震えていることに気づいたのだろう。
その重さと、まだ残っている温もりに、少しだけほっとする。
以下略
247
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga]
2013/09/07(土) 23:13:59.80 ID:eVoQzYad0
「いや、ですから。家出少女を泊めるなんてのは激しく犯罪の香りがですね」
少年の声を右から左に聞き流しながら、少女は先ほどのやり取りを反芻していた。
以下略
248
:
以下、新鯖からお送りいたします
[111]
2013/09/07(土) 23:21:58.55 ID:reutK01M0
若僧がぁ・・・
249
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga]
2013/09/07(土) 23:31:35.85 ID:eVoQzYad0
「もっとちゃんとこっちに寄ったらどうなのぉ? あなたの傘なんだし」
「こんだけ濡れちまってたら、あんまり変わんねえだろ」
以下略
250
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/07(土) 23:41:49.99 ID:eVoQzYad0
とつと場面が切り替わった。
傷口に貼りついたガーゼを剥がすように、記憶がぺりぺりと音を立てて剥がれ落ちていく。
苦しい、痛い、辛い。
傷ついたかさぶたから、新たな記憶が滲み出した。
以下略
251
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/07(土) 23:50:44.30 ID:eVoQzYad0
「それについては現在も継続して調査中です。スポンサーの方たちにせっつかれたのか、理事会が動いて大規模な査察が入っているみたいなので」
「そう遠くないうちに判明するってことですね」
「おそらく。とはいえ、詳細がこちらまで降りてくるかは結構微妙なラインですね。何者かの作為があんなことを引き起こしたのだとすれば、ですけど」
以下略
252
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/07(土) 23:56:42.41 ID:eVoQzYad0
「……損害賠償に発展する可能性も?」
「脅しではなく、あったと思います」
本当に。
以下略
253
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/08(日) 00:09:59.44 ID:3H1ykXf50
「……え、治した、って」
意表を突かれて動揺したのか、小萌の目がちらりと泳いだ。
「あ、あの、食蜂ちゃん? その報告書にも書いてある通り、被験者の方たちは自然治癒したのであって」
以下略
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