過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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283
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 05:59:18.08 ID:bCBZW/S80
「……あっ、帰って来たわぁ」
電柱と塀の小さな間から通りを窺っていた私服姿の少女が、いそいそと前髪を整え直す。
(って、あらぁ? ちょっと見ない間に、ずいぶんと男前になっちゃってるわねぇ)
以下略
284
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:03:24.33 ID:bCBZW/S80
「見覚えが、あるような気が、なきにしもあらず……」
「は、はァーーッ? はァーーーーッ!?」
「い、いやいや、ちょーっと待ってくれ? 本当に、もうこの辺まで出かかってんだよ」
以下略
285
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:15:15.28 ID:bCBZW/S80
少女の目に涙が溜まっていくのに気づき、にわかに上条が落ち着きなく周りの目を気にしだした。
「……い、いやぁ、元気にしてたか?」
愛想笑いで誤魔化そうとする彼を見て、本気の本気で引っ叩いてやろうかと思った。
以下略
286
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:19:21.24 ID:bCBZW/S80
「よ、用がなかったら、会いに来ちゃダメなワケぇ?」
「あぁ、いやぁ、そんなことはねえけど」
手応えのないやり取りを重ねる度に、少女の頬が膨れていく。
以下略
287
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:22:08.32 ID:bCBZW/S80
「往生際が悪いわねぇ。それともなぁにぃ? 上条さんったら、月詠先生を嘘つきにするつもりぃ?」
「月詠……って、何で小萌先生が出てくんだよ?」
「とぼけても確たる証拠は出揃っていることを暗示しただけよぉ。口止めされてるからなのか、見てるのも可哀そうになるくらい必死に否定してたケドねぇ」
以下略
288
:
以下、新鯖からお送りいたします
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:25:52.15 ID:bCBZW/S80
「……ふぅ、……ふぅ……ふうぅぅー」
「お、おい? だ、大丈夫か?」
過剰な腹式呼吸で怒りと熱を二酸化炭素に変換し、遠ざかりかけた理性を辛うじて引き戻す。
以下略
289
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:35:46.83 ID:bCBZW/S80
「よし、じゃあわかった」
「な、何がよぉ?」
「要するに、お前は俺に借りを作ったままじゃ嫌だから返そうとしてる。そういうことなんだろ?」
以下略
290
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 06:45:40.97 ID:bCBZW/S80
「……上条さんって」
「うん?」
「つくづく損な性分なのねぇ」
以下略
291
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 07:29:39.08 ID:bCBZW/S80
一か月後。
書類上在籍していた、ろくに通ってもいなかった学校に卒業証書を受け取りにいった帰り道。
少女は小走りで小萌と待ち合わせしている場所へと向かっていた。
途中、行く先々で下校中の学生たちと出くわした。
以下略
292
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 07:34:14.99 ID:bCBZW/S80
「……え、上条さん?」
待ち合わせのセブンスミストでばったり出くわした少年に、少女が目を瞠った。
「よっ、ミサキちゃん。お待たせ」
以下略
293
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/11(水) 07:47:13.58 ID:bCBZW/S80
渡された袋の隙間に、少女の目が釘付けになった。
「金を出したのはほとんど小萌先生なんだ。いつかの件で一日潰した謝礼だっつって、折半ってことにしてくれたけど」
決して重くはなかったが、それなりの重量はありそうだった。
以下略
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