23:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:03:22.68 ID:bKqi92pu0
「……」
「……」
あれから更に一時間以上停車せず走り続けている気がするがまだ止まる気配はない。
24:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:05:29.61 ID:bKqi92pu0
「……」
「あなた様」
「……」
25:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:08:36.63 ID:bKqi92pu0
「……」
「……」
歩きながらふと思ったのだが、俺はいつあの電車の料金を支払ったのだろうか。
26:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:11:39.91 ID:bKqi92pu0
「これは……」
疑問とも驚嘆ともつかぬ声を出す。
「こちらです」
27:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:14:42.56 ID:bKqi92pu0
「……」
前方に、なにかがある。
最初は小さなものかと思ったが、行けども行けども辿り着けず、
28:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:18:00.09 ID:bKqi92pu0
「……」
「……」
ん、何かおかしい。
29:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:19:19.67 ID:bKqi92pu0
……
「……」
……
30:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:21:18.32 ID:bKqi92pu0
「……わたくしの父は、正暦のころ大江山にて打ち取られし鬼の首領」
「……」
「酒呑童子」
31:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:23:42.69 ID:bKqi92pu0
「あのころのわたくしの毎日は、明けては花を数え、暮れては星を数える退屈なもの」
「……」
「もはや世の中はお父様のことを忘れてしまっていたのです」
32:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:25:20.41 ID:bKqi92pu0
「あなた様は、わたくしの話を聞き、わたくしを連れて帰りたいとお父様に掛け合った」
「……」
「長い時間、何度も、何度も、お父様の説得を試みて下さいました」
33:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/04(水) 19:29:05.83 ID:bKqi92pu0
「そのとき、あなた様はもう臨終の床でした」
「……」
「そして、わたくしに誓って下さったのです」
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