28:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 00:36:43.43 ID:qgOebLqx0
P「本当に、訳が分からないな……」
思わず前髪を掻き上げてしまう。
悩んだり行き詰まったりした時の癖だった。
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2013/09/11(水) 00:37:15.17 ID:qgOebLqx0
P「さて……次は誰かな」
身体が動かなくなって、3メートル先の光景に注視する以外はできなくなる。
俺の考えは当たっていたようだ。
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2013/09/11(水) 00:38:42.71 ID:qgOebLqx0
P「……伊織だとあんまり違和感ないな」
基本的に、伊織は相手を見下したりしない。むしろ、ちゃんと相手の内面を見て、敬意を払う事の方が多いと言える。
けれど、プライドの高さがそうさせるのか、時には言動が刺々しくなる事もある。
そんな印象も手伝っているのか、この視線にも妙な説得力を感じてしまうのだ。
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2013/09/11(水) 00:39:36.30 ID:qgOebLqx0
【夕方、事務所】
P(ふむ……やはり事務所か)
さっきと同じで、俺は事務所に居た。
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2013/09/11(水) 00:40:04.71 ID:qgOebLqx0
伊織「ただいま……って、アンタだけなの?」
やよい「あ、プロデューサー!ただいまです!」
P「ああ、おかえり」
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2013/09/11(水) 00:40:36.99 ID:qgOebLqx0
P「やよいはどうだった?」
伊織が話を打ち切ってしまったので、今度はやよいに話し掛ける。
疲れているだろうに、やよいは弾けるような笑顔で答えてくれた。
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2013/09/11(水) 00:41:04.91 ID:qgOebLqx0
やよい「あ、駄目だよ伊織ちゃん。プロデューサーだって疲れてるんだから」
と、俺をパシリにした事をやよいが咎める。
その気遣いはありがたいけれど、俺はこれを苦だとは思っていない。
少し不器用だが、これは伊織なりの『構って欲しい』というサイン――なのだろうと思っている。
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2013/09/11(水) 00:41:50.27 ID:qgOebLqx0
P(それにしても……伊織、大丈夫かな……)
弱みを見せたがらない性格の伊織は、悩みを抱え込みすぎるきらいがある。
今日の事だってそうだ。疲れているだろうに、それを隠すように振る舞っていた。
自分の不調を隠すのはやよいも同じだが、伊織はやよいの何倍もそれが上手い。
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2013/09/11(水) 00:42:37.86 ID:qgOebLqx0
【暗い空間】
P「もう慣れたもんだな……」
四度目の経験ともなれば、流石に新鮮味も薄れてくる。
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2013/09/11(水) 00:43:42.09 ID:qgOebLqx0
P「ん?……時間か」
いつの間にか、3メートル先に波紋ができていた。
考察はまた次にしよう。
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2013/09/11(水) 00:44:09.06 ID:qgOebLqx0
P「あぁ……やっと解放される……」
空間に線が滲み、大小様々な四角形を形成してゆく。
骨格ができると色が付き、より詳細に描き込まれてゆく。
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