59:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:05:28.12 ID:qgOebLqx0
P「……そろそろか」
そう呟いた途端、落ちてきた雫が水面を波立てる。
揺れは次第に大きくなり、ぼやけた立像が浮かび上がった。
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2013/09/11(水) 01:06:14.49 ID:qgOebLqx0
【昼、テレビ局・楽屋】
光に塗り潰されていた意識が戻る。
左手には、重みのあるビニールの感触。
右手はドアノブを回そうとしているところだった。
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2013/09/11(水) 01:07:25.68 ID:qgOebLqx0
P(でも、俺も落ち着くんだよな……)
ここ最近、皆と会う時間は本当に少なくなってきている。
それは皆が売れているという証拠なのだし、嬉しくはあるのだが。
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2013/09/11(水) 01:07:55.44 ID:qgOebLqx0
響「……何してるんだ?」
背後から軽蔑するような低い声が飛んでくる。
振り向いた先には、ジト目の響が立っていた。
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2013/09/11(水) 01:08:27.00 ID:qgOebLqx0
P「さて……じゃあ、ここに差し入れ置いておくからな」
テーブルの上にビニール袋を置き、楽屋から出ようとする。
そこで。
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2013/09/11(水) 01:09:30.86 ID:qgOebLqx0
P「ごめんな?」
美希の目を見て謝る。
美希は『むー……』と不機嫌そうに唸ると。
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2013/09/11(水) 01:11:32.61 ID:qgOebLqx0
P「……代わりと言っては何だけど、ご飯ぐらいなら連れて行ってやれるぞ」
場を支配する沈黙に耐えきれず、そう提案する。
美希は食いつくように。
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2013/09/11(水) 01:12:07.48 ID:qgOebLqx0
P「はぁ……」
不意に溜息が漏れた。
響には助けられてばかりだ。
まあ、美希を迷惑に思っている訳ではないから、『助けられた』というのは少し違うかもしれないが。
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2013/09/11(水) 01:12:46.12 ID:qgOebLqx0
P(でも、今は……)
掲げた目標を実現するために、精一杯の努力をしなければ。
二人に会えて、その力も湧いてきたのだし。
美希の温もりと、響の気遣いに感謝しよう。
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2013/09/11(水) 01:13:49.32 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「んー……っと」
両手を組んで上に伸ばし、筋肉の凝りをほぐしていく。
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