過去ログ - 泉「それでも、私は」
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127: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 21:59:47.51 ID:vLQeQ6KRo
そうして、思い出した担当医の言葉。
「記憶が戻らない限りは、しばらく入院ですね」


記憶が戻らない限り、入院。
以下略



128: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:03:29.06 ID:vLQeQ6KRo

どないしよ。これから。


部活にも合わせる顔はないし、
以下略



129: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:04:18.63 ID:vLQeQ6KRo
全てをあきらめて学校を出ようかと立ち上がると、
耳に入ってきた声に、意識を引き戻される。

「泉ー」

以下略



130: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:06:18.44 ID:vLQeQ6KRo
たどり着いたのは、屋上。
園城寺先輩が居て、先輩ら二人から責められるモンと思っていたけれど、
なぜだか誰も居なかった。

夢に見た、「清水谷」先輩と、二人きり。
以下略



131: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:07:52.24 ID:vLQeQ6KRo
「えっと…………」

困ったように頭を掻く先輩。
記憶を失った時の「竜華」先輩も、この仕草、よくしてたな。

以下略



132: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:08:30.12 ID:vLQeQ6KRo
「先輩っ…………!」

気が付くと号泣し、先輩に縋り付いていた。

「…………ごめん」
以下略



133: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:09:51.14 ID:vLQeQ6KRo

「竜華!」

そんな刹那、飛び込んできた、
清水谷先輩とは、別の声。
以下略



134: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:11:09.96 ID:vLQeQ6KRo
少し時間があき、園城寺先輩が落ち着いた頃。
先輩は目くばせした。そろそろ病院の時間なんやろうか。
私は頷いた。

「………じゃ、部活頑張って、な?」
以下略



135: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:12:36.21 ID:vLQeQ6KRo
「私が言うのもなんですけど……」

ゆっくり振り返る清水谷先輩。
どうしようもなく綺麗で、ためらわれたけど、
言わないといけない気がした。
以下略



136: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:13:09.44 ID:vLQeQ6KRo
がちゃん。

扉が完全に閉まった後、私は再び、膝を屋上につけていた。

わかってる。わかってた………けど。
以下略



137: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/22(日) 22:14:13.73 ID:vLQeQ6KRo
まともな恋愛はこれが初めてで、
初恋がこんな最低なことになるなんて思ってもみなかった。

なによりも密着して、仲良くしてもらってた先輩二人の仲を、
失った記憶をきっかけに、崩そうとした。
以下略



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