過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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34:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:02:22.77 ID:FkLb1xlW0
 さて、大型合成獣は見つかった。
 周囲も、崩壊していない建物が多めで、戦いやすい場所と言えるだろう。
 しかし、どうも合成獣のパーツの中に、見たことも無い生物が混ざっている。
 それはまるで、漫画の中から飛び出してきたかのようなパーツだった。
 ――竜だ。
以下略



35:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:02:56.51 ID:FkLb1xlW0
だが、震えてばかりもいられない。
戦わなければ、待っているのは死、あるのみ。
……とはいえ、いくら合成獣のパーツといっても、攻撃するのには抵抗がある。
マートはわずかな望みにかけて他のパーツも探すことにした。

以下略



36:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:03:28.41 ID:FkLb1xlW0
無数に生える腕の動きは、まだ生あるものを、竜の体内に取り入れようとするかのようなものだった。
当然、マートにはあんな化物に取り込まれてやる気はない。
スゥ―と、一度深呼吸してから覚悟を決める。
人間の手を斬りおとす覚悟を。

以下略



37:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:04:02.81 ID:FkLb1xlW0
消耗している状態の時、人は思わぬミスをする。
今のマートの場合、それはガレキにつまずいたことだった。
推進力を増していた彼女の体は、盛大に転倒した。
同時にそれは、大きすぎる隙となった。
竜の尻尾が振り下ろされる。
以下略



38:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:04:33.00 ID:FkLb1xlW0
救援にきた魔術士は、槍を持った女性。
可愛いというよりは、綺麗と言った方が似合うだろう。
その槍は、竜の尻尾に深々と突き刺さっている。
自身の体長以上の尻尾を軽々と受け止めている。
それが魔術によるものであることは、誰が考えてもわかることだろう。
以下略



39:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:05:02.76 ID:FkLb1xlW0
爆ぜたのだ。
竜の尻尾が跡形もなく。
しかし、マートの鼻には、火の臭いは届かない。
届くのは、生臭い竜の血の臭い。
竜は尻尾を失った痛みで闇雲にのたうち回った。
以下略



40:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:05:37.98 ID:FkLb1xlW0
「……報酬は、全てあなたのものでかまいません」
「え? ……でも」
「いいんです。お金には困ってませんから」
「はい……」
今回の戦いで自分はほとんど役に立たなかった。
以下略



41:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:06:07.25 ID:FkLb1xlW0
ウィッチはもう少し残るらしい。
マートは足取り重く、帰路につく。
そして、『町』を越え、街に戻った時、視界に先日の魔導士・スケアクロウが映った。
「あ、エラメクさん、こんにちはっす!」
スケアクロウはこれから仕事なので、気持ちを上げようとしているのか、テンション高く挨拶する。
以下略



42:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:06:40.36 ID:FkLb1xlW0
なにが起ころうとも、メロに弱気は見せない。
だから、家に帰ってきて、何事もなかったかのように、メロと会話する。
しかしメロも、彼女の妹なのだ。
姉の様子の、微かな違和感。
それを察知するのは簡単なことだった。
以下略



43:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:07:21.78 ID:FkLb1xlW0
ベランダに、アレックが立っている。
中に入れてほしそうな目をして立っている。
先ほどまでと一転して、抜けた空気が三人の間に漂った。
マートは慌ててベランダのカギを開け、アレックを部屋に招きいれる。
「こ、こんにちは、アレックさん。今日はどういったご用件で?」
以下略



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